AppleInsider: Apple、ベールに包まれた製品用に 10 インチのタッチスクリーンを注文

原文:Apple orders 10-inch touchscreens for mystery product
By Sam Oliver
Published: Wednesday, March 11, 2009 08:35 AM EST

Apple 内で開発が進められている、いわゆる「ネットブック」の噂に油を注ぐかのように、今度は Reuters が独自の消息筋からの情報として、サイズが 10 インチのタッチスクリーンの注文が Apple からあったと報じている。

水曜日午前早くに発行された 記事 で Reuters は、匿名の情報源からのものとして、Apple が「今年第三四半期の出荷を目指して、新開発された 10 インチのタッチスクリーンを台湾企業から入手する模様」であると報じている。

メディアへの情報提供という権限を得ていないことを理由に匿名を希望している同消息筋は、このスクリーンは iPhone のタッチスクリーンを長年提供している、台湾企業の Wintek から提供されることになる、とも付け加えている。

Dow Jones が火曜日に報じた 同様の記事 に登場した消息筋と同じく、Reuters に登場する情報提供者も「最終的な製品がどのようなものなのか」一切分からない、としている。

現時点での製品をめぐる憶測としては、「ネットブック」と呼ばれるスケールダウンされた廉価版ノートブックというもので、これは、中国語メディアの Commercial TimesAppleiPhoneiPod touch で採用されているものよりもはるかに大きなタッチスクリーンを入手するという Apple の計画を スクープ して以来、瞬く間に広がった。

この Commercial Times の消息筋も同じく、このスクリーンがどのような製品に組み込まれるのかについては知らないとしており、台湾ベースの DigiTimes が「Wintek、Appleネットブックにタッチスクリーンを供給」とのタイトルで発表された記事に似たものとなっている。

この点について AppleInsider としては、この新しいスクリーンが期待される Apple の Newton/Web タブレットの最終版に組み込まれる可能性が高いと考えている。この Newton/Web タブレットは、数多くの山や谷に直面してかれこれ 3 年ほども開発段階にある。

Apple 取締役のメンバーは、従来のネットブックについて、「顧客が求めているものよりも、はるかに低いパワーのハードウェア、大したことのないソフトウェアテクノロジー、狭苦しいキーボード、[さらに]小さなディスプレイをベースにしている」としてはっきりとした見解を示している。

昨秋 Apple CEO の Steve Jobs は、同市場を「揺籃期にあるカテゴリー」として、自らの知る限り「それほど売れていない」とも言っていた。

そうはいっても、Appleネットブックを注視していると語り、さらには、同市場がもっと大きなものになるようであれば、同社には「いくつか面白いアイデア」があると 焦らしてさえみせた

Job の右腕として、Job の激やせの原因ともなった複雑な栄養状態の問題を治療するために 6 月まで休養 している間は、同社の日々の業務を引き継いでいる COO の Tim Cook も 今年始めに似たようなコメントをしている

彼はカンファレンスコールの際、「こうした[ネットブック]製品に満足する人はいないと考えている」と語っている。 「我々も注目し、あるアイデアを持っている分野ではあるが、現時点では、ネットブック製品は充分満足のいくものではなく、顧客を満足させられるような体験を提供できるものではない。」

この話題に関連して、2007年 9月付けの AppleInsider による Newton をめぐる 特集 も読んでほしい。この記事では、Newton のような次世代タブレットApple で開発されていることを 初めて報じている[和訳]