AppleInsider: Intel Mac の注文在庫の根底はコンポーネント不足

Component shortages at root of Intel Mac backlog
By Prince McLean and Kasper Jade
Published: Friday, February 17, 2006 04:00 PM EST

Apple Computer の新しい Intel ベース Macintosh コンピュータの遅れの原因は、コンポーネント不足であることが AppleInsider の調査から明らかになった。

Apple は 1 月に、同社が初めて発表する Intel アーキテクチャをベースにしたコンピュータとして、iMac Core Duo 和訳 および 15 インチ MacBook Pro 和訳 を発表した。その結果、システムには多数の一般サードパーティ製のコンポーネントが含まれることになった。これは、コスト削減および製品の単純化を追求する上での常套手段だ。

これらコンピュータははじめの数週間のうちは一般市場に登場したものの、ほどなく、Apple はこの戦略の恩恵を受けることができなくなった。新型の iMac Core Duo の売り上げは同社の内部予測を超え、当初 15 インチ MacBook Pro ノートブックで使用するために確保されていたコンポーネントを、一貫して好調な注文を受ける iMac のために使用することになったのだ、と同社の事業展開に詳しい複数の人物が AppleInsider に対して語った。その結果、Apple が今週出荷を開始した MacBook Pro は、とてつもない量の需要を抱えることになったのだ、という。

MacBook Pro を予約注文した顧客へ出荷が遅れたことのお詫びとして、Apple は今週、同ノートブックに当初の発表よりも速いプロセッサを搭載するとの アナウンスを発表した 和訳。つまり、より高速なプロセッサを搭載するということはあらかじめ決められていたようなのだ。しかし、顧客の中には、このアナウンス以降も MacBook Pro の出荷予定日が一週間延長された人もいるという。

Apple による MacIntel プロセッサ移行は、投資家らの間で大きな懸念材料となっている。PowerPC Mac の売り上げ低下と Intel Mac の品薄状態という二重の問題のなかで、Apple が今後 2 四半期にわたってこれまで通りの売り上げや出荷台数を維持できるのか、疑問視しているのだ。

事実、AppleInsider が目にした文書には、カリフォルニア州内にある Apple 直営店のサンプルでは、今四半期における内部の売り上げ予測を 20% ほど下回っているとあった。しかし、サンプルで取り上げられている店舗のほぼすべてで、会計年度全体の内部予測を約 10% ほど上回る状態が続いている。

AppleIntel 移行をめぐる懸念が、経済的に現実的な悪影響を及ぼすかどうかは、同社の第 2 四半期の結果次第だ。

「 2006 年 3 月 31 日に終了する Apple の第 2 四半期について語るのは時期尚早で、まだ道半ばと行ったところだと思います」 とウォール街のアナリストは AppleInsider に対して語った。今四半期終了までまだ 6 週間残っており、AppleiMac Core Duo の注文残高を一掃し、MacBook Pro を販売店へと展開する時間があるからだ。

しかし、一つだけ明らかなことがある。それは、AppleIntel プロセッサを追加したことで、同社のコンピュータがより注目されようになったということだ。

Apple 製品の販売店 Small Dog Electronics の CEO Don Mayer は BusinessWeek にたいして、Intel ベースの iMacPowerPC G5 iMac を 5 対 1 の割合で引き離していると語っている。

「[Intel チップが搭載された iMac は] 入荷されるや否や売れていきます」 と Mayer は語る。「Intel プロセッサを搭載するようになって、iMac の需要は目に見えて多くなりました。」

今週明らかになったある調査報告によると、極東にある大手製造メーカーは、Apple は今年、移行にまつわるゴタゴタが解消されれば、1000 万台もの 和訳 Intel ベースの Mac システムを販売する見込みだとしている。