AppleInsider: Apple iPad ハンズオン(動画と写真)[Page 2]

原文: Hands on with Apple's iPad (with videos and photos) [Page 2]

By Daniel Eran Dilger
Published: Wednesday, January 27, 2010 11:30 PM EST
見当たらない機能
一部のオブザーバーが予測しつつ、最終デザインには盛り込まれなかったものがいくつかある。 もっとも明らかなのは、合衆国内の AT&T あるいは海外における GSM/UMTS プロバイダー以外、どのプロバイダーサポートもない、という点だ。 Verizon Wireless に対応した CDMA バージョンもなければ、T-Mobile の 3G 周波数のサポートもしていない(もっとも、T-Mobile の低速な GSM ネットワーク上でアクティベートできるが、コスト的に理に適ったものにならない可能性がある)。
新しいマシーンは microSIM カードを使用し、完全にアンロックされたものしか販売されない。契約奨励金はいっさいなく、家庭でアクティベーションを完了できる。 また、わずか 499 ドルからはじまる WiFi オンリーなバージョンもある。これは皆の想像をはるかに下回る価格だ。
カメラもなく、ビデオカンファレンス用デバイスとして利用できるという希望を打ち砕いた。 しかし、ほとんどの人はカメラに写るのをいやがる。だからこそ、数十年にわたってそのためのテクノロジーが存在したにもかかわらず、ビデオフォンのための市場がまったく繁栄しないのだ。 また、スマートフォンでスナップ写真を撮るのは便利だが、タブレットサイズのデバイスで写真を撮るというのはあまり意味がない。
iPod のように、バックグランドで機能できるバンドルされた Apple アプリ以外、複数のサードパーティ製アプリを同時に実行することにも対応していない。 それらは、一部は推測されていたが、今夏登場する iPhone 4.0 の機能である可能性が高い。 iPad は、iPhone 3.2 を実行していることが明らかになっている。
現時点では、iPadMac につないで、それをマルチタッチインプットデバイスとして利用するというデモンストレーションは登場していないが、サードパーティ製ソフトウェアで可能だろう。他に方法がなければ、開発者らはネットワークコマンドを使って、タッチジェスチャーをデスクトップアプリにリレーすることだってできるだろう。

さらなるハードウェア面でのサブライズ
iPad には 2 種類のドックデザインが存在する: ひとつはシンプルなスタンドで、ほとんど垂直に立った状態でビデオを再生したり画面に触れたりしながら再充電ができる 29 ドルのもので、もうひとつは、物理キーボードが統合された 69 ドルのドックオプションだ。

iPad
キーは Apple 製の他のキーボードとほとんど同じで、ホームボタン、検索ボタン、ロックボタン、そして特殊なキーシークエンスを押さずとも、外国の文字や特殊文字(例えば、テンキーパッドや漢字タッチパッドを表示したりする)が入力できるように画面上に仮想キーボードを表示するためのキーが加えられているのみだ。 ハンズオンエリアにいた Apple の説明員によれば、iPad を外部の Bluetooth キーボードとともに利用することも可能だ。 願わくば、その機能を iPhoneiPod touch にも盛り込んでほしいものだ。
同デバイスの HD 解像度のディスプレイと Keynote があるので、iPad にはビデオ出力が必要だ。 既存の iPhone ビデオ出力用ケーブルを使って、コンポーネント/コンポジットビデオを出力できるが、今後は iPad 専用ケーブルも使うことができ、それを VGA プロジェクター(あるいは他のディスプレイ)に 1024x768 というネイティブ解像度でつなぐことができる。 プレゼンテーションを進めるにあたっては、コントロールするだけでなく、指を使った仮想のレーザーポインターでハイライトすることもできる。 John Madden スタイルに画面を塗って、話しながらポイントを強調することもできる。 これなら iPadアメリカ内のあらゆるカンファレンスルームに売り込める。
VGA ドングル(別売)に加えて、29 ドルの USB と SD カードリーダーパッケージがあり、デジタルカメラからの写真のアップロードが簡単にできるようになっている。ただ、これが使われているデバイスのデモンストレーションはなかった。


特殊なネオプレインのようなケースが、よくあるブックカバーのように iPad を保護しているが、裏返して三角形にすることで、タブレットがフリースタンドなテレビになったり、横たえてしまえばフルスクリーンのミニラップトップになる。 このケースは柔らかいのだが、デバイスがややごっつく見える。もっともだからといって iPad を落としたくはないだろうが。

iPad

iPad ケース
マイクとヘッドフォン用ジャック(マイク付ヘッドフォンをサポートしているのかは不明)があるので、少なくとも WiFi を経由した VoIP アプリケーションの可能性はある。 プロトタイプモデルにはバンドルされた Voice Memos 用アプリはなく、iPhone の Voice Command の対応バージョンもないが、出荷時までに Apple が加えないという理由もない。
iPad は、なにもしていない時にも何かをするようにさえデザインされている。 画面がロックされていない状態だと、Settings で設定されたスライドショーを開始するためのボタンがあるのだ(下)。 これによって、充電している間、選んだ写真アルバムをいい感じのアニメーション付スライドショーにしてくれる。

ページ 2 / 3: 革命的な進化、他の追随を許さない姿勢

次のページへ 次のページへ 前のページへ 前のページへ