AppleInsider: Apple、iPhone 4.0 に 7 種類のメジャー機能、100 種類のマイナー機能を追加

原文: Apple adds seven major features, 100 minor features in iPhone 4.0

By Prince McLean
Published: Thursday, April 8, 2010 01:40 PM EST
iPhone OS 4 には今夏、7 種類のメジャーな「支柱」機能とマイナーな拡張の長々としたリストが導入されることになる、と Steve JobsApple のリリースプレビューイベントで発表した。 7 メジャー機能とは、マルチタスキング、アプリフォルダ、メールの改善、エンタープライズ機能、ゲームセンター、そして Apple の新しい iAd ネットワークだ。

1) マルチタスキング
最初のメジャー機能はマルチタスキングで、別途[和訳] より詳しく解説する。

2) フォルダ
二番目のメジャー機能はフォルダで、アプリをドラッグして他のアプリに重ねると、それらアプリが内側に収められたフォルダが作成される。 フォルダの名前は、Apple が「インテリジェントネーミング」と呼ぶ機能によって、そのなかのものに応じて付けられる。 iPhone 4.0 は最大 180 個のフォルダ、合計 2160 種類のアプリをサポートしている。つまりフォルダあたり 12 種類のアプリということだ。 フォルダ内のアプリを階層構造で整理することで、一度に多くのアプリで作業しやすくなる。

3) メールの改善
三番目の機能は統合受信箱で、ちょうど Mac OS X の Mail.app のように、ユーザがすべてのメールアカウントをひとつの受信箱で確認できるようにする。 iPhone Mail の新バージョンではまた、受信箱の高速切り替え、メッセージをスレッドごとに整理するオプション、そして App Store からのアプリを使って添付ファイルを開くことができる機能も提供する。 この機能は iPad でデビューを果たし、AppleiWork アプリではすでに Office や iWork の添付ファイルを Mail 内で開けるようになっている。

4) iPhoneiPod touch のための iBooks
四番目の機能は、iPadiBooks をすべての iPhone OS デバイスにもたらすものだ。 この iBook アプリケーションは iPhoneiPod touch の両方で動作し、すべての書籍およびページ位置は無線をつかってユーザのデバイス間で同期される。 iPad の場合と同じく、Apple は無料の「くまのプーさん」をバンドルしている。

5) 新しいエンタープライズ機能
五番目のメジャー機能は企業ニーズへの 拡張サポート に関連している。

  • データ保護: iPhone OS 4 でのセキュリティ拡張では、デバイスのパスコードを暗号鍵として利用して iPhone 3GS に保存された電子メールメッセージや添付ファイルを保護する。 新しいデータ保護 API は、デバイスが危機にさらされた時にもビジネスクリティカルな情報を保護できるよう、カスタムアプリ・商業アプリで利用できる。

  • モバイルデバイス管理:大規模な iPhone 群の展開・管理も iPhone OS 4 ではより簡単になる。 新しいモバイルデバイス管理 API は、サードパーティ製ソリューションに統合してワイヤレスでの設定・更新設定、企業ポリシーに従った監視、そして対象 iPhoneバイスの消去やロックさえも可能だ。

  • ワイヤレスアプリの配布: iPhone OS 4 では企業が安全にホストし、Wi-Fi や 3G を経由して従業員らに社内アプリをワイヤレスで配布できるようにしている。 アプリはユーザコンピュータに接続せずともアップデートできる。

  • 改善された Mail & Exchange サポート: iPhone OS 4 ではユーザが複数の Exchange ActiveSync アカウントを設定し、Exchange Server 2010 で作業できるようにしている。 新しい統合受信箱機能でユーザは、ひとつの受信箱内に表示されたすべてのメールアカウントからのメッセージを簡単に眺めたり、どのアカウントからも複数の受信箱を素早く切り替えることができるようになっている。 ユーザが添付ファイルを受信して、それを保存・編集したい場合、Mail では App Store からの互換アプリを使って添付ファイルを開けるようにしている。

  • SSL VPN サポート
    iPhone OS 4 の SSL VPN サポートで、ユーザはセキュアに企業のリソースにアクセスできるようになる。 これら新たなプロトコルは、オンデマンド VPN を経由して企業ネットワークへとシームレスに接続できるように活用できる。 Juniper や Cisco が今後投入するアプリでは iPhone での SSL VPN をサポートしている。


6) ゲームセンター
六番目のメジャー新機能はゲームセンターと呼ばれる。 App Store にある 50,000 以上ものゲームタイトルで、Apple は、友人を招待する機能や複数のゲームプレーヤーのための対戦設定、スコアボードのサポート、ゲーム到達度の追跡を備えたソーシャルゲームネットワークを形成するとしている。

7) iAd
七番目のメジャー機能は iAd で、こちらも 別途 より詳しく解説する。

その他の多数の機能
iPhone 4.0 拡張機能のスライドで取り上げられていたその他のマイナー機能には次のようなものが含まれる:
Mail の検索結果のファイルおよび削除
SMS/MMS メッセージの検索
ウェブ検索ヒント
Mail メッセージ内での画像サイズ選択
Bluetooth キーボード
CalDav 招待機能
Mail、SMS & アラートでのより大きなフォント
セルデータオンリーの設定
スペルチェック
永続的 Wi-Fi
ギフトアプリ
誕生日カレンダー
最近のウェブ検索
プレイリストの作成
検索でのトップヒット
5x デジタルズーム
ネストされたプレイリスト
CardDav
動画でタップしてフォーカス
レーニングを Nike+ アップロード
Photos での Places
iPod Out
ホーム画面の壁紙
SMS/MMS メッセージの検索
ワイヤレス上での復帰

入手可能時期
iPhone 4 の開発者向けプレビューは今すぐ入手可能で、リリース版は今夏にも出荷予定。 すべての機能が昨年発売された iPhone 3GS および 3G iPod touch で利用できる。
2008 年版 iPhone 3G および 2G iPod touch では「多くのもの」が手にできるものの、マルチタスキングはサポートされない。というのもハードウェアが大幅に遅く、インストールされている RAM も少ないためだ。
iPhone OS 4.0 は今秋 iPad に向けても出荷される。