AppleInsider: Office 2011 for Mac への道: 新たな外観、Exchange のサポート、VBA
原文: Road to Office 2011: New looks, support for Exchange, VBA
新機能: コラボレーションとオンライン共有
「Office 2011 の新しい共同執筆ツールでは、あなたとあなたのチームメートが Word、PowerPoint あるいは Excel [Office Web App バージョン経由でのみ]からひとつのファイルを作業できるようにし、異なる場所、ブレーンストーミングのアイデア、そして時間、地理、あるいはプラットフォームに関係なく同じページに留まることができます」と Microsoft は 2 月に発表した プレスリリース で述べている。
「共同執筆によって共同作業のプロセスを向上させ、複数のバージョン、失われた編集、あるいはグループ会議の時間設定という苦痛やイライラを解消します。 この新機能を利用すれば、誰がそのアプリケーション内でその文書を直接作業しているのかについてリアルタイムアップデートが可能な Presence Everywhere 機能によってチームの状況を把握できます。」
Microsoft はまた、Google Docs に対抗すべく、自社の Mac デスクトップスイートを Office Web Apps イニシアチブに組み込むべく作業も進めている。 Office 2011 は直接 Office Web Apps(それ自体まだベータ段階にある)に関連づけられ、ユーザが文書をインターネット越しにプラットフォームを超えて共有できるようにする。 同社の Office Web Apps は、文書を Windows Live アカウントにアップロードしたり、企業向けの SharePoint サーバを利用できるようにする。
Microsoft の Office Web Apps は現時点では、ベータテスターを対象としたプライベートプールに限定されており、全機能が有効になっている訳ではない。 やがては、このオンラインスイートを使ってオンラインでの文書編集ができるようになるはずだ。 それによって、文書の共有と招待ユーザによる共同メモに限られている Apple の iWork.com サービスよりは Google Docs により近いものになるだろう。 しかし iWork.com は、iWork 09 のデスクトップ版が発表されたのと同じ時期である 2009 年 1 月からオープンしている。
Office 2011 にはまた Communicator がバンドルされている。これは Microsoft の Office Communications Server 2007 とやり取りをしてマルチパーティのオーディオ・ビデオカンファレンスを提供するための、企業のアドレス帳に統合されたクライアントアプリケーションだ。
新機能: 一貫したリボンインターフェース
先の Mac と Windows バージョンの Office では大きく異なるインターフェースを与えた Microsoft は、今度は共通の基盤を確立しようと作業している。 かつて Office 2008 で Elements Gallery となっていたものは、Microsoft が Vista と Office 2007 のために生み出した Fluent ユーザーインタフェースから借りてきたリボンへと「進化」した。
両プラットフォームに向けた Office の最新バージョンでは、依然としてプラットフォーム間の差異は存在するものの、より共通の洗練されたリボンインターフェースが採用されている。 Microsoft は、Office でのクロスプラットフォーム体験をより同期して近づけていくという努力は、Mac ユーザの 75% が Windows PC も利用しているという事実によって動機づけられているとしている。