AppleInsider: Apple の iLife スイートに Web ツール登場か

Apple's iLife suite may gain Web tools
By Prince McLean
Thursday, January 5, 2006 Published: 02:00 PM EST

木曜日、Apple Computer の Web サイトに誤った情報が掲載され、その内容から AppleiLife デジタルライフスイートの新バージョンに Web デザイン用アプリケーションを追加しようとしている可能性が浮かび上がってきた。

iWeb が追加された iLife '06

木曜日の昼前、同社の Garageband およびそのサポートサイトに、存在しないはずの iLife '06 製品ページへのリンクが表示され、そのなかに含まれるアプリケーションのひとつに 「iWeb」 が表示されていた。昨年 サンフランシスコで開催された MacWorld Expo でリリースされた現行バージョンの iLife '05 には、iPhotoiDVDiMovieGarageBand、そして iTunes しか含まれていない。

複数の消息筋は先に AppleInsider に対して、Apple は来週開催される Macworld Expo で新しい Web デザイン用アプリケーションを投入すべく準備を進めていると語っていた。同アプリケーションは、Apple.Mac インターネットサービスと連携するとも言われている。

この Web アプリケーションは、AppleInsider の消息筋の間では 「Webpages 1.0」 と呼ばれているもので、Apple の 「Pages」 アプリケーションからコンポーネントの多くを援用しており、 Web 公開用に最適化されたさまざまなコンテンツやメディア形式を簡単に利用できるドラッグ・アンド・ドロップ機能を備えているという。

Webpages と iWeb が同一のものだとすると、ユーザは、写真や動画をウィジェットにドラッグ・アンド・ドロップしたり、iCal カレンダーや iTunes のプレイリストをあらかじめデザインされた Web ページテンプレートにドラッグ・アンド・ドロップしたりできるはずだ。

同アプリケーションには、空白の Web ページ、フォトアルバム、フォトスライドショー、動画アルバム、ブログ、フォーム、コメント、カスタムコード (HTML & PHP) さらにセキュリティゾーン (https + 認証) といった、特定の挙動をあらかじめ定義付けされたモジュールが含まれているとも言われている。

.Mac の拡張

Apple.Mac インターネットサービスのメンバーは、この Web アプリケーション内から直接ドメイン名 (.com、.net、および .org) を購入できる可能性がある、と消息筋は明らかにしている。さらに、同アプリケーションでは、既存の .Mac Web スペースから、素早く簡単に Web サイト公開ができるようになっている模様だ。

iWeb slip up

Apple は、同社の顧客にむけてソフトウェアの品揃えを充実させ、.Mac インターネットサービスへの加入 -- Apple は今年中にも 100 万人の加入者達成を目指している -- を促すべく、新しい Web アプリケーションの設計に乗り出したとも伝えられている。

Apple は、ネット上で過剰なまでに提供されている無料サービス -- GoogleYahoo! などといったインターネットの巨大企業が提供するサービスも含め -- に対する差別化の一環として、.Mac の年間購読料を 99.95 ドルから 69.95 ドルへと大幅に値下げする可能性もある、とも消息筋は語っている。

新しい Web アプリケーションやその多彩な機能をサポートするため、.MacPHP および SQL のアップグレードが施される予定だとのこと。さらに同 Web アプリケーションは、iMovieiPhoto から .Mac アカウントから公開されたすべての Web ページを対象とした、さまざまなタイプのテンプレートなど、さらに多くのカスタムオプションが提供される可能性もある、と消息筋は語っている。

iWork '06?

その他の iLife '06 アプリケーションへのアップグレードに関する詳細は消息筋から得られていないものの、AppleiLife アプリケーションでより統一的なルック・アンド・フィールを提供できるように作業していると伝えられている。同様に Apple は、比較的新しい iWork プロダクティビティスイート のアップグレードに向けても作業をしているようだ。同スイートは、Apple が期待したほどの成功を収めていない。

これら一連の報告が正しければ、Apple はもともと iWork '06 のコンテンツ作成ソフトウェアの一部として Pages をベースにした Web アプリケーション (Webpages 1.0) を投入する計画だったが、最近になってデジタルライフ市場へと鞍替えしたことになる。

iWork '06 には依然として、少なくとも一種類の新アプリケーションが加わると予測されており、Pages と Keynote のアップグレード版と並んで Numbers 1.0 との名前がついた Apple ブランドのスプレッドシートアプリケーション が加えられるものと見込まれている。AppleGarageband Web サイトで目撃された iLife '06 のハプニング は、AppleInsider.comフォーラム で初めて報じられた。