AppleInsider: Apple が iWork '06 を発表

Apple announces iWork '06
By AppleInsider Staff
Published: Tuesday, January 10, 2006 01:05 PM EST

Apple は火曜日、iWork '06 を発表した。同ソフトウェアは、Apple のプロダクティビティスイートの新バージョンで、さらに印象的なドキュメントやプレゼンテーションスライドをユーザが簡単に作成できるように設計されている。

iWork '06 の Pages 2 および Keynote 3 には、大幅な拡張が施されている。そのなかには、非常に美しい 3D グラフや iPhoto のような高度な画像編集機能やマスキングツール、スプレッドシートのような表機能が含まれており、素晴らしい成果をわずかな時間で簡単に作り出すことが可能だ。

iWork '06 は、Mac OS X のパワーを生かして、iLife からの写真、動画、音楽をシームレスに統合することで、プロダクティビティソフトウェアに新風を吹き込みます」 と Apple の Applications Marketing 担当副社長の Rob Schoeben は語っている。「iWork '06 では、Pages と Keynote が備える素晴らしい機能を生かして、プロが作成したかのようなドキュメントやプレゼンテーションを作成・提示する、さらに多くの方法を提供します。」

iWork '06 は、ユーザがより洗練されたドキュメントやプレゼンテーションを作成できるようにした Pages 2 と Keynote 3 の新しい機能セットがセールスポイントになっている。

スプレッドシート形式の計算機能を持つ表は、ドキュメントやプレゼンテーションに挿入でき、行や列の数字で計算したり、平均値を求めたりできる。ユーザはまた、木目、メタル、大理石といったリアルな質感を持つパターンを用いて、自由に視点をコントロールできる 3D チャートを作成できる。

iPhoto のような高度な画像編集ツールでは、直接ドキュメント内やプレゼンテーション内で画像を編集できる。ベジエ曲線や形状など、完璧なまでにスムーズな輪郭を持つ自由形状や曲線を簡単に描くことができ、画像のマスキングにも使用できる。iWork '06 にはまた、レイアウトを気にすることなくレビューアのコメントをスライドやドキュメントに追加できる機能が備わっている。

シンプルな手紙やフライヤーからプロフ仕様のニュースレターやパンフレットまで、素晴らしい見た目のドキュメントを簡単に作成する方法として、Pages 2 には Mac OS X アドレス帳との連携機能が備わっており、テンプレート内にあらかじめ定義されたフィールドに個人のコンタクト情報をドラッグ・アンド・ドロップするだけで簡単にドキュメントをパーソナライズできる。

Pages 2 にはまた、ニュースレター、フライヤー、ポスター、学級新聞、スクラップブック、パンフレット、企画書、請求書のために 24 種類ものテンプレートが用意されており、ユーザは簡単にカスタムドキュメントの作成に取り掛かることができる。新しく備わったサムネイルおよび検索表示を利用すれば、大規模なドキュメントでも簡単に作業でき、ドキュメント内のあらゆる語句や表現をすばやく検索できる。

一方の Keynote 3 は、新しい機能を導入して、映画のように美しいインタラクティブなスライドショーを作成するより多くの方法を提供している。新しいバージョンでは、水平・垂直方向のブラインド、回転ドア、さらに霧散 (swoosh) といった新しいスライド切り替え機能を備えている。また、さらに多くの Apple がデザインしたテーマも同梱されており、HD ディスプレイの特長を生かすために特別にデザインされた 4 種類のテーマもある。新しい Light Table 表示では、プレゼンテーション全体をひと目で見渡すことができ、ドラッグ・アンド・ドロップで簡単に並び替えができる。また柔軟なアニメーション機能で、リストや表、チャートの表示方法を、個々の項目や行、列、あるいは順番などで任意の時間や配列を指定でき、より細かなコントロールが可能になっている。

iWork '06 は、幅広い業界標準のファイル形式をサポートしており、Microsoft PowerPoint や PDF にも対応している。Keynote 3 では、PowerPoint ファイルのインポート・エクスポートや、プレゼンテーションの QuickTimeMacromedia Flash、HTML および iLife へのエクスポートにも対応している。Pages 2 では、Microsoft Word、RTF、HTML およびテキスト形式のインポート・エクスポートが可能だ。Keynote 3 と Pages 2 の両アプリケーションともに、PDF へのエクスポートや関連する AppleWorks ファイルのインポートにも対応している。

価格と出荷時期

iWork '06 の予定小売価格は 79 ドルとなっている。新しいハードウェアと Mac OS XiLife '06 を購入すると、iWork '06 の 30 日間無料体験版が利用可能になる予定だ。30日経つとトライアル版は iWork '06 プレーヤーとなる。

iWork '06 には、Mac OS X version 10.3.9 または 10.4.3 以降、500 MHz 以上の PowerPC G4、PowerPC G5 または Intel Core プロセッサ、256MB の RAM (512MB を推奨)、32MB のビデオ RAM、QuickTime 7.0.3 以降を備えた Macintosh コンピュータが必要となる。またインストールには DVD ドライブが必要だ。