AppleInsider: Citigroup が新製品予測と共に Apple 株の評価を引き上げ

Citigroup lifts Apple with new product predictions
By Prince McLean
Published: Monday, March 13, 2006 11:30 AM EST

数多くの製品移行に伴って Apple Computer の今四半期 (3 月期) の見通しへの逆風が強まるなか、Citigroup のアナリストは月曜日、Apple が 30 周年を迎える 4 月初旬に新製品が発表されるだろうとし、これが次の四半期にはリバウンド効果を生むだろうと語った。

「われわれは今日午前、Apple 株の評価を 「Hold」 から 「Buy」 へと引き上げ、この先 12 ヶ月間の目標化価格を 82 ドルとする」 とアナリストの Rich Gardner は調査報告書のなかで述べている。この上方修正により、今日午前の取引では Apple が 5% 上昇している。

Gardner は、この先 6 ヶ月間に「多数の新製品」 が発表されると予測し、クライアントに対して Apple 株の購入をすすめている。

「4 月 1 日の 30 周年記念日の近辺で、非常に重要な発表があると予測される」 と Gardner は書いている。「われわれの調査から、Intel ベースの iBook および、より大きな画面と記憶容量を備えて刷新された動画対応 iPod が発表される見込みだ。」

Gardner はまた、Apple30 周年の記念日を利用して 和訳、すべての Apple 製ソフトウェアが Intel Mac へと移植されたことや、iTunes サービスの拡大も発表されると予測している。

Gardner は、Apple は今年 8 月にも IntelConroe デスクトップ用プロセッサ 和訳 をベースにした新しい デュアルコア Power Mac 和訳 が発表されるだろうともしている。この Power Mac の発表は、同社が毎年開催している World Wide Developers Conference 和訳 で発表されると Gardner は予測しており、さらに Mac OS X 10.5 Leopard -- 2007 年までに 登場が予測されている Apple の次世代オペレーティングシステム -- 初の公開デモも行われると予測している。

Gardner はさらに先を見据えて 、暦年の第 3 四半期にもデザインが新しくなった iPod nano が登場するのではないかと予言している。「iPod nano は、[暦年第 3 四半期には] 外見が新しくなるだけでなく、さらに高密度なフラッシュを搭載し、価格はおよそ 50 ドルほどまで下がるだろう」 としている。「4GB という魅力的なモデルで値下げを行うことで、同製品の需要は大きく高まる可能性がある。」

また Gardner は、Apple が同社の研究所で 革命的な携帯電話デザイン 和訳 を熟成させているという予測を行っている複数のアナリストの一人でもある。「さらにその先の将来については、Apple が mp3、写真そして動画処理能力を備えた携帯電話を、2007 年 1 月の Macworld San Francisco で発表する可能性がある」 と彼は書いている。

Gardner によると、こうした製品予測から、Intel 移行と iPod 移行に伴うリスクの多くは、Apple が入学シーズンに間に合わせられるかどうかにあるという。しかし彼は、製品移行をめぐる 3 月期に対する懸念が、売り上げを伸ばす妨げとなり、この数年来で初めて売上見込および一株あたりの収益 (EPS) 見込を達成できないことにもなりかねない、と指摘している。

AppleIntel ベースの iMacMacBook Pro そして Mac mini を 1 月初旬および 2 月初旬に発表しているものの、最近の Apple売店での調査によると、これら 3 製品のうちでもっとも利益の高い MacBook Pro の供給が足りていない」 と Gardner は述べている。「先週われわれが調査した合衆国内の Apple売店MacBook Pro の製品在庫を確保している店舗はほとんどなかった。」 その結果 Apple は、このプロフェッショナル向けノートブック製品ラインから販売ベースでの売上高を、次期四半期まで大きく伸ばすことができないのではないか、としている。

Gardner は、MacBook Pro を 1,999 ドルという価格から販売するとした Apple の決定で、ノートブック製品ラインに一時的ながらも非常に大きなギャップが生じた、と指摘している。「1,299 ドルのハイエンド iBook と 1,999 ドルのローエンド MacBook Pro の間ギャップが生じ、1,499 ドルから 1,799 ドルという価格帯で魅力ある製品を提供できていない」 と彼は指摘している。移行によって生じるパフォーマンス改善を訴える Apple の積極的なマーケティングによって、次期四半期に登場する Intel ベースのモデルの発表を期待して、消費者が iBook を買い控えることになっているとも注意を促している。

「最後に、Apple は、[暦年第 2 四半期の] 製品刷新に向けて動画対応 iPod の流通在庫を減らし始めている」 と Gardner は書いている。「新製品の詳細はつかんでいないが、より大きな画面やより大きな記憶容量を備えてくると予測している。Appleサードパーティ製製品の売上高にも言影響を及ぼすため、この在庫削減は [暦年第 1 四半期における] 動画対応 iPod からの売上高に悪影響を及ぼす可能性もある*1。」

こうした背景から、Gardner は 3 月期の売上高および EPS に関する自らの予測を、48 億ドルおよび 0.48 ドルからそれぞれ、 45 億ドルおよび 0.45 ドルへと下方修正している。しかし Citigroup は、Apple 株が 85 ドルから 63 ドルへと下げたのは、最近の製品移行からの短期的なリスクや楽観的見通しの欠如を反映しているだけだとの立場を崩していない。

Citigroup のアナリスト Richard Gardner は、今年の Macworld Expo を前に Intel ベースの PowerBook正確に予測した 和訳 数少ないアナリストの一人だ。

*1:Since Apple recognizes revenue on sales into third party retail, this inventory reduction could negatively affect iPod Video revenue during [the first calendar quarter].