AppleInsider: Apple の iBook 後継機はカラフルな色彩をまとう可能性も

Apple's iBook successor may sport fashionable hues
By Kasper Jade
Published: Tuesday, April 11, 2006 08:30 PM EST

Apple Computer が Intel ベースの消費者向けノートブックを今春発表する際、5 年ほど前に iMac で展開したようなファッショナブルなオプションを提供することになるかもしれない:そうカラフルな筐体だ。

Apple の現行 PowerPC ベースの iBook G4 ノートブックと同様、来る Intel 「MacBook」 和訳 を目撃したとする数少ない人々からは、「iMac ホワイトのような洗練された外見」 だと伝えられてきた。

iMac ホワイトは、1998 年に初代 iMac の正面および下部コンポーネントとして Apple が導入した光沢のある色合いだ。やがて消費者の間で iMac の人気が広がると、同社は消費者向け製品のほとんどをこの色で包み込むようになり、iBookiPod も同じく清涼感溢れるデザインが採用されている。

しかし、iBookiPod、そして同社史上もっとも驚異的なカムバックを導いたのは、そのホワイト色ではなく、Apple がオリジナル iMac の筐体の大部分を覆うボンダイブルーだったとする人々も一部にはいる。

Apple CEO の Steve Jobs が 1998 年 5 月 6 日の午後、オリジナル iMac にかかる覆いを引こうとした際、多くの人々は角ばった灰色の箱が出てくるだけだと予測していた。彼らの予測はしかし裏切られる。丸みを帯びた親しみやすい一体型 Mac で、パーソナルコンピュータ業界の潮流を一変させたホワイトと半透明ブルーで包まれていたのだ。

ライバルの PC メーカーがボンダイブルー iMac の持つ魅力を再現しようと -- ほとんど成功しないまま -- 躍起になっている頃、Apple はカラフルな iMac を 7 世代 13 色にわたって発表し、追随を許さなかった。しかも、各モデルはいずれもミリオンセラーとなっていた。

Apple は翌年の初めに、初代ボンダイブルー iMac の跡を継ぐかたちで、ストロベリー、ライム、グレープ、ブルーベリー、としてタンジェリンと呼ばれる鮮やかな色彩をまとったモデルを発表する。その年の中ごろには、ブルーベリーとタンジェリンをまとった iBook を拾うし、続く秋にはグラファイト色の iMac スペシャルエディションを発表する。

2000 年にルビー、スノー、インディゴカラーという半透明プラスチックをまとった iMac を発表してモデル刷新を図った後、Apple は大胆にも Flower Power と Blue Dalmatian という模様をまとった 2 モデルを投入する。その後程なく、Apple は模様や色のついた iMac をすべてラインアップから外し、15 インチのフラットパネルディスプレイを採用したデザインへと舵を切り、2002 年 1 月に白色のベースにスイングアームを供えたモデルを発表する。

Apple が派手な Mac を製造ラインから外し、プロフェッショナル向けモデルにはグラファイトおよびアルミ色の、コンシューマモデルにはホワイトという標準的な筐体を採用してから 4 年以上が経っている。しかし、最近発表したブラック iPod や、さらに幅広い色を用意した iPod mini の成功を受けて、来る MacBook コンシューマノートブックで 「違う発想」 をしようとしているのではないかとの噂が出てきた。

今年初め、教育市場および、エントリーおよびミドルレベルコンシューマを対象にした来るノートブックで Appleブラックバージョンを検討している 和訳 との噂が流れた。しかし、ブラック MacBook の兆候がないまま開発が進んでいるところから、同社はこの可能性を捨てたのではとの見方が広がっていた。

一部のインサイダーや同社のファンにとって嬉しいことに、MacBook コンペティション 和訳 が広がり始めるにつれ、Apple は引き続きカラフルな筐体オプションの可能性を模索しているとの噂も広がった。

口の堅い Apple の戦略に詳しい人々は、現行プランでは MacBook を白以外の複数のカラーで発表しようとしていると語っている。同社はこれまで、カラーモデルについてはノートブックそのものよりも慎重に事を運んできており、同社研究所内でもごく限られたエリートにしか知らされていなかったという。そのため、同社が最終的にどの色を製品に採用してくるのかは不明で、iPodiPod nano のようにブラックモデルを提供するかどうかも不明だ、と前述の人々は語っている。

しかし、非常に信頼のおける情報によると、少なくとも 2 種類の色で MacBook が登場するようだ。90 年代に AppleiMac を半透明プラスチックで覆ったのとは違い、色のついた MacBook は、MacBook Pro のように、より先鋭で洗練された筐体になると見込まれている。事実、来るノートブックのプロトタイプに詳しい消息筋によると、全体のデザインは MacBook Pro に似ており、違いは 「ちょうど良い小ささ」 になっているサイズだけだという。

Apple は複数のカラーを発表するにあたり、複数の色を投入することに伴う、SKU (Stock Keeping Units:最小在庫単位) の増加要因という費用対効果を考慮しなければならない。しかし先の消息筋によると、同ノートブックは 13 インチワイドスクリーンディスプレイと Intel の Core Duo プロセッサで標準化される 和訳 ため、Apple は 2 種類の仕様 (「better」 と 「best」 モデル) に絞ってくる可能性が高いという。その結果、ホワイトカラーの標準的なモデルに加えて、2 種類のカラーモデルを提供したとしても 6 種類の SKU を管理すればよいだけとなる。この程度は Apple も過去に対処したことがある。

「これら新しい MacBook を、教育市場や、女性を含めた消費者市場をターゲットに投入する場合、カラーモデルは、PC 市場のなかで消費者にたいして差別化を図る上で非常に有効な手段となるだろう」 と Apple の動向を調査しているアナリストは匿名を条件に語っている。「Apple はこれまでにも、iPod mini やカラフルな iBook や数種類のプラスチックや合成アルミを使用した iMac といった、複数のカラーモデル管理をしてきた豊富な経験がある。」

たとえ Apple が土壇場になって MacBook のカラーバリエーションを取りやめたとしても、これまでの動きからひとつのことが明らかになっている。それは、今回のノートブックが非常に大量に生産される予定だということだ。

事実、海外からの報告によると、Appleディスプレイ製造会社 3 社 和訳 に対して、同時に 13 インチワイドスクリーン LCD ディスプレイを同ノートブック用に供給するよう調整をしているという。サプライヤーの一社 AU Optronics は月あたり 40,000 から 50,000 台、一四半期におよそ 150,000 台のディスプレイを供給することになると見込まれている。Apple が 3 社それぞれに対して同様の要請をしているとすると、各四半期ごとに 400,000 台を超える MacBook という目標を立てていることになる。

同じ記事によると、極東では Apple MacBook の製造権を Asustek が勝ち取ったとされており、初期注文として 120 万台 和訳 という数字も浮上してきている。