AppleInsider:Apple はフラッシュ搭載のノートブックを視野に

Apple looks towards flash-enabled notebooks
By Kasper Jade and Prince McLean
Published: Thursday, September 28, 2006 02:00 PM EST

Intel Corp が次世代ノートブックプラットフォームに NAND フラッシュメモリを組み込むことによって、Apple Compouter といった PC 製造会社は、より長いバッテリ駆動時間を実現しながら、2 倍も高速なシステムを開発できるようになる。

NAND フラッシュは、Apple の人気 iPod デジタルミュージックプレーヤにすでに採用されているが、可動部分が一切なく、電源が供給されていなくてもデータを保持できるタイプのメモリだ。

Intel は先の 3 月に開催された開発者フォーラムの期間中、ほぼ瞬時に PC を起動できることを主な利点として、来年前半に発表される同社の Santa Rosa ノートブックプラットフォームに同テクノロジを搭載する計画を明らかにしていた。

Intel の移動機器担当責任者 Sean Maloney は同フォーラムで デモを行い、256MB のフラッシュメモリを搭載する PC とそうでない PC を起動してみせた。フラッシュ搭載 PC はほぼ半分の時間で起動した。

Maloney によると、このテクノロジは 256MB というフラッシュバッファをさらに拡大することも可能で、PC のオペレーティングシステム全体をハードドライブではなくフラッシュから実行することも可能だという。「NAND の価格カーブがどのようになるかにかかっています」 と彼は語っている。

Apple は Santa Rosa プラットフォームに関わっている PC メーカとしては名を連ねていないが、同社に詳しい消息筋によると、AppleIntel のエンジニアを緊密に開発作業を続けており、同社の次世代 MacBook ノートブックラインに NAND フラッシュを組み込んでくるだろう、とのこと。

これら消息筋によると、Apple は PC 業界の中でも同テクノロジを採用するうえで最も良い位置に付けているという。それは同社が世界で 5 指にはいる NAND 供給元と すでに契約を結んでいる ことが理由の一つとしてあげられる。

MacBook のペアショット
Apple のベストセラーノートブック:13-inch MacBook

Intel が今週開催した 秋の開発者フォーラム において、Intel CEO の Paul Otellini は長い時間を割いて Santa Rosa についてかたり、NAND 搭載ノートブック PC の初期ベンチマークを披露している。彼によると、より短い起動時間、アプリケーションの起動時間は半分、スリープからのシステム復帰もほぼ半分の時間ですむとのこと。

「来年登場するプラットフォームには、私たちが知る限り初めてマザーボードに NAND が搭載されることになります」 と Otellini は語っている。「ノートブックのパフォーマンスとバッテリ駆動時間は大幅に向上することでしょう。」

Otellini によると、実質的に NAND フラッシュはバッファキャッシュとして動作し、頻繁にアクセスされるデータをハードドライブではなく NAND フラッシュに保存できるようにするものだ、としている。

「つまり、メインメモリとマイクロプロセッサに余裕ができるのです」 と彼は語っている。「ドライブにまで足を伸ばす必要がなくなります。以前ほどドライブにアクセスする必要がなくなるので、ノートブックモードにある場合のバッテリ消費量は少なくてすむのです。」

Apple は 2007 年に次世代ノートブックに乗り出す前に、今年後半にも Intel の新しい Core 2 Duo モバイルプロセッサで 同社の MacBook および MacBook Pro 両製品ライン を刷新する予定だ。