AppleInsider: クパチーノで熟成される 8 コア搭載 Apple
Ripe in Cupertino: an Apple with 8 cores
特報：Apple Computer は、既存モデルの 2 倍のプロセッサを誇り、同社のプロフェッショナル向けハイパフォーマンスデスクトップ製品ラインの中核をなす Mac Pro の新バージョンを開発中であることを AppleInsider は突き止めた。
カリフォルニア州クパチーノに拠点をおく同社はこれまで、Mac Pro デスクトップでは 単一の販売設定 -- 2 基の 2.66GHz デュアルコア Intel Xeon 「Woodcrest」 プロセッサを搭載したクアッドコアシステム -- しか提供していない。同モデルは $2500 で販売されているが、さらに $800 追加して 2 基の 3.0GHz デュアルコアチップを搭載することも可能だ。
8 月に Mac Pro を 投入 して以来 Apple は、COO の Tim Cook が最近のカンファレンスコールで語った言葉を借りると、顧客およびアナリストらから 「非常に、非常に高い」 評価を得てきた。しかし、顧客らの間では Adobe の Creative Suite 3.0 が未発表である時点でハイエンドなデスクトップを購入することに躊躇いがあることも 彼は指摘している。
Creative Suite 3.0 は、Apple の新しい Intel Mac でネイティブに動作する業界先端のグラフィックスイートで、 3 月後半に投入が予定されている。個々のアプリケーションは、Apple の Rosetta 互換レイヤー上ではなく、新しい Mac のアーキテクチャを最大限に活用できるようになっている。しかし、同製品の発表までわずか 5 ヶ月になった今、Apple は 15 - 20 パーセント を占めるプロフェッショナルカスタマーにはもう少し短期的な購入機会が必要だということも理解している。
Apple の計画に詳しい消息筋によると、同社は合計 8 台のプロセッサでスーパーチャージした Mac Pro の圧倒的なスピードで市場を瞠目させようとしているとのこと。同システムは、外見的にはクアッドコア Mac Pro と似ているものの、シャシー内部には Intel が間もなく発表する クアッドコア Xeon 5300 シリーズ 「Clovertown」 チップを 2 基納める予定だ、と先の人々は語っている。
Apple が正確にいつ新しい 8 コア Mac のベールを外すのかは不明なものの、投入は 11 月半ば以降いつでも可能なはずだ、と同社の計画に近しい人々は語っている。先にもお届けしたように、Intel が Clovertown に加えてクアッドコアの Xeon ラインを公式に発表するのはちょうどこの時期で、派生版でコード名が 「Kentsfield」 といわれるシングルコアもそれに同じ時期に発表される予定だ。
Intel の価格表 に記載されている 4 種類の Clovertown チップのうち、新システムにフィットするのはわずか 2 モデルとなる。というのも新システムは、1333MHz かつ 64-bit デュアルインディペンデント・フロントサイドバス、および 8MB Level 2 キャッシュを備える予定だからだ。
Intel の Pat Gelsinger は、秋にサンフランシスコで開催された 2006 Intel Developer Forum で、
Quad-Core Intel Xeon 5300 シリーズを誇らしげに披露した。
Xeon X5355 は、コアあたり 2.66GHz というスピードで動作し、ロットあたり 1000 台で、その小売販売額は それぞれ $1172 となる予定だ。また Xeon E5345 はコアあたり 2.33GHz で動作し、価格はかなり低く抑えられているため、8 コア搭載の Mac Pro 標準仕様の候補としては理想的になっている。その価格は 1 基 わずか $851 と、現在のクアッドコア Mac Pro に搭載されている 3.0GHz デュアルコア Woodcrest Xeon と同じ値札が付いている。
現時点では 8 コア Mac Pro のリリースは Intel および Apple の両社しだいのところがある。しかし 11 月半ばに Intel がクアッドコアの Xeon を発表すれば、あとは Apple の決断次第だ。それ以降は純粋にマーケティング的な判断が必要となる、とインサイダーらは語っている。というのも、Apple は新学期シーズン終了後にむけて、この怪物誕生の準備を完了させているからだ。
