AppleInsider: Apple、明らかにされてこなかった Snow Leopard UI オーバーホールを近く公開

Apple close to unveiling guarded Snow Leopard UI overhaul
By Kasper Jade
Published: Wednesday, March 25, 2009 12:00 PM EST


開発者らは結構前から AppleSnow Leopard オペレーティングシステムのプレリリース版に関与してきたが、そうした配布物からは、大幅なユーザーインターフェース(UI)オーバーホールをはじめとする、複数の機能が明らかにされており、アップルはさらに広く公開するよう準備を進めているとの情報を AppleInsider は受け取った。

この件にくわしい人々によると、同 OS の次期開発者向けビルドは、Appleがはじめて同 OS のプレビュー版を開発者向けに発表した 昨年 6 月に開催された Worldwide Developers Conference 以来最大の変更となるものが複数あきらかにされるという。

次期ビルドで登場するとみられている変更には、Mac OS X ユーザーインターフェースへの大幅なオーバーホールで、現行のプラチナテーマが廃止されるものとみられている。 Snow Leopard は厳密に 表には見えない 部分での改善に集中して、それ以外の正常進化は見送るとされていたものの、Apple は開発当初からこの新しいインターフェースの作業をしてきたとされている。

ただし、本件にくわしい人々は、今回の開発者向けビルドにこの UI 変更を盛り込むことに経営陣からゴーサインがでているかまでは不明だとしている。 こうした変更はやがてウェブ上にリークされてしまうとの懸念から、同社がこうした変更を春の Worldwide Developers Conference までとっておく可能性があることだ。

先に伝えられた レポートに加えて、Apple は最終的には Snow Leopard を、「マーブル(marble)」とのコードネームで呼ばれている新しいインターフェースで包んでくるだろう、というものがある。 詳細は不明なものの、暗い背景に明るいテキストをもちいたメニューバーとともに、アプリケーションウィンドウには iTunes のようなよりスムーズなスクロールバーや、より暗い色調のクロームもチーフを適用するのではないかとの推測がながれている。


Marble
「Marble」テーマと噂されるインターフェース要素と配色。

Apple はすでに、今月はじめに Mac OS X 10.6 Snow Leopard build 10A286 で QuickTime X Player 初の外部向けビルドを同梱した際に、その方向に向けた手の内を見せていたという可能性もある。 同ソフトには、すべてのプレイバックコントロールをフローティングインターフェースにのせてしまい、ウィンドウはタイトルバーのみという 新しいミニマルなインターフェース が含まれていた。


QuickTime X
アーチストによるトリミングツール・オーバーレイのあるミニマルな QuickTime X Player ウィンドウインターフェースのモックアップ

タイトルバーそのもの(上のアーチストによる意匠にあるもの)は、iPhone の半透明黒ガラスインターフェースの名残をとどめているが、その下で再生されているビデオフレームからの色相を透かすこともできるようになっている。 上のイメージでは紫がかった色相になっている(下のビデオフレームによる)ものの、上方に白みがかった、あるいはつや消し色のビデオフレームがくると、タイトルバーは黒ガラスのように見える。


ストーリーの注目点

  • 次期 Snow Leopard ビルドには大幅な変更が盛り込まれる見込み
  • Snow Leopard は正式発表前に新しいインターフェースをまとう見込み
  • WWDC では最終的なプレビュー版、リリース予定が発表される見込み
  • Snow LeopardWWDC から二ヶ月以内に販売される見込み
  • 来る iPhone OS 3 ベータではライブプッシュ通知のサポートが有効になる見込み

現時点で Apple は、WWDC 2009 を利用して、すべての機能が盛り込まれた Snow Leopard をプレビューし、正式なリリース日を発表する予定だとみられている。 同プロジェクトに詳しい消息筋は、同ソフトウェアの現状から、現行のパブリックプレビューに最終調整を加えるにあたってはおよそ二ヶ月ほどが必要となるだろうとしている。 WWDC6 月に開催される とすると、リリースは 8 月ごろと予測できる。

これに関連するニュースとして、同社のエンジニアはまた、iPhone および iPod touch の開発者らにむけて iPhone Software 3.0 の新ビルドを送り出すべく懸命の作業をしているという。 同ビルドにむけた最大の機能のひとつは、Apple のサーバを通したプッシュ通知のライブサポートで、現在内部で最終テストが行われている。