AppleInsider: Tim Cook が Apple の COO に指名され、Rubinstein は退任の予定

Tim Cook named COO of Apple, Rubinstein to retire
By Katie Marsal
Published: Friday, October 14, 2005 10:00 PM EST

Apple は金曜日、Tim Cook を同社の COO に任命し、iPod 部門チーフ Jon Rubinstein の退任を発表した。

2002年から Apple のワールドワイドセールス & オペレーションズ担当エグゼクティブバイスプレジデントを務めてきた Cook は、引き続き Apple CEO の Steve Jobs への報告任務を担当する、と声明では述べている。

「Tim はこれまで 2 年以上にわたって現職を務め、今回の昇格でこれまでの功績を公式に認められる時期であると判断しました」 と Apple CEO の Steve Jobs は述べている。「Tim と私はこれまで 7 年以上にわたって共に仕事をこなしてきましたが、Apple がこの先数年のうちに素晴らしい目標を達成できるように、さらに緊密な連携の下に仕事をこなせることを嬉しく思います。」

Cook は引き続き、Apple のワールドワイドセールス & オペレーションズのすべてを担当し、同社の Macintosh 部門も率いる予定だ。さらに彼は Jobs と取締役陣営と緊密に連携して、Apple の経営全般も率いる見込みだ。

Apple はまた、iPod 部門のシニアバイスプレジデントである Jon Rubinstein が 3月 31日をもって退任する予定で、Tony Fadell が後任にあたる、とも発表した。Fadell は Steve Jobs への報告任務を担当し、iPod のエンジニアリング面全般を引き継ぐ予定だ。

「私は 15 年以上にわたって Jon と共に働いてきましたので、彼の退任を残念に思います。Jon は Apple の上級管理チームの一員として、世界的に有名となった iPod のエンジニアリングチームを立ち上げ、それ以前は我が社のハードウェアエンジニアリングチームを運営するなど、素晴らしい仕事をしてくれました」 と Jobs は語っている。「Tony はこれまで iPod エンジニアリングチームの大部分を担当するという素晴らしい仕事をしてくれています。そのため、引継ぎは非常にスムーズに行われると考えています。」

Cook はオペレーションズ担当のシニアバイスプレジデントとして、1998年に Apple に入社し、2002年にはワールドワイドセールス & オペレーションズ担当の上級副社長に昇格した。2004年には彼は、Appleマッキントッシュ事業部の責任者も兼ねるようになった。Cook は、Apple に参加する前には、Compaq で副社長を務め、IBM でも 12 年間を過ごしている。Cook はデューク大学で Fuqua Scholar として M.B.A. を取得し、アーバーン大学でインダストリアルエンジニアリングの学位を取得している。

Fadell は 2001年に AppleiPod Engineering チームに参加し、2004年には iPod Engineering のバイスプレジデントに昇格している。Apple に入社する前の Fadell は、 Philips Electronics で働いていた。Philips に参加する前は、General Magic でハードウェアおよびソフトウェアの設計を行っていた。彼は 1991年ミシガン大学でコンピュータエンジニアリングの学位を取得している。


参考資料:アップルのプレスリリース 「ティム・クック、アップルのCOOに就任