AppleInsider: アナリストはより良い iPod 効果および Intel Mac の早期登場を予測

Analyst sees better iPod mix and early Intel Macs
By Prince McLean
Published: Tuesday, December 6, 2005 12:00 PM EST

UBS Investment Research は火曜日、動画対応 iPod が予測よりも売り上げを伸ばしていることと、Intel Mac の早期投入によって Mac の売り上げ伸張が期待できることを挙げて、Apple Computer 株の予想目標価格を 86 ドルへと引き上げた。

より良い iPod 効果および Intel Mac の早期登場

「我々は、nano や shuffle よりも高い平均小売価格 (average selling price:ASP) を持つ動画対応 iPod の投入によって、より高い収益が得られるとの予測を立てている」 とアナリストである Ben Reitzes は語る。「さらに、Intel Mac は早ければ Macworld に登場し、初期リリースが幅広い製品ポートフォリオになり得るとみている。」

Reitzes は 「iPod による相乗効果」 が Mac や関連製品、周辺機器の売り上げ上昇という形で具現化されるとみている。さらに同氏は、拡張されたデジタルメディア機能によって Mac の売り上げが活気づいたとしても驚くことではなく、Appleデジタル家電の最先端に躍り出る可能性もあるとしている。

Macworld への展望

UBS は、Apple が 2006年 1月 10日の Macworld で、Intel ベース初の Mac をはじめ、新製品および新コンテンツを発表すると見込んでいる。これは、Apple が 6月に投入予定としたスケジュールよりもはるかに早いものだ。

Macworld での展示会は、複数の新 Mac やその他のデジタルエンターテイメント / メディア機器、コンテンツ、サービス発表などを含み、「サーカス」 のように活気に溢れたものになるかもしれない、と Reitzes は語る。

Intelデュアルコアの 『Yonah』 プロセッサを 1月に投入 (正式発表を見越してベンダー向けに出荷中) してくることを考慮にいれている」 と Reitzes は語る。「AppleiMacPowerBook をも含めた 2-3 種類の Intel ベースの新 Mac を来年初旬にも投入する可能性があると考えている。」

Reitzes はまた、デジタルメディア機器として発表の兆しが見える改良型 Mac mini を巡る最近の報道についても言及している。

Apple は、『DVR のような』 機能を含む新製品を早ければ 1月の Macworld で発表して、デジタル家電という分野でより大きな存在となるべく、同社の 『デジタルハブ』 製品ラインを拡大する可能性もあるとみている。」

メディアハブ、ViivApple ブランドの電話

Reitzes は、Intel がまもなく発表する 「Viiv」 を利用すれば PC 内でコンシューマエンターテイメントのさらなる可能性を模索できるようになると指摘し、Apple はやがて音楽、映画、写真やその他の形態のホームエンターテイメントのためのストレージユニットとして機能するメディアハブを中心に、さらに多くの機器 (および関連サービス) の革新を提唱していくのではないかと考えている。

Apple は、iPod が消費者の間で爆発的なヒットとなったような、先駆的な発想や独創的なデザインを梃子にして、Apple ブランドの携帯電話といった新しい消費者市場へと乗り出す可能性もある」 と Reitzes は語る。

予想価格の引き上げ

上のような点を考慮して、UBS は 2007年の会計年度 (FY) における Apple に関する予測を引き上げた。FY06 に関して UBS は、収益成長率が前年比で 42% 増の 198 億ドルになるとし、一株あたりの利益 (EPS) の予測を 1.85 ドルから 2.10 ドルへと引き上げた。また FY07 に関して UBS は、収益成長率が 18% 増の 233 億ドルになるとして、EPS を 2.5 ドルと予測している。

今四半期の iPod 販売数は 1,140 万台?

今四半期に関して、300 万台の動画対応 iPod を含め、iPod の売り上げが前年比で 149% の 1,140 万台となっている状況を考慮して、前年比で 50% 増の 52 億ドルという収益成長率となることから、Apple は EPS を 58 セントと報告するだろう、と UBS は予測している。

UBS は引き続き Apple を 「Buy」 として、一株あたりの目標価格を 74 ドルから 86 ドルへと引き上げた。