AppleInsider: Apple が一日 10 万台の nano を出荷開始、1GB モデルは幕引き?

Apple shipping 100K nanos a day, mulls 1GB model
By Prince McLean
Published: Monday, December 19, 2005 01:00 PM EST

今季のバーゲンで絶好調の iPod nano の需要を満たすべく、Apple Computer は一日あたり 10 万台の nano を製造・出荷している、と複数の信頼できる消息筋が AppleInsider に対して語った。

Apple が、今四半期終了時までには総計 900 万台に達するとみられる現在の速度で、どの程度の期間 nano を製造し続けるのかは不明だ。

Apple は最近、今年の年末商戦で売れ行きが好調の iPod nano の増産に向けて動いてきた。その一環として、かつてのクリックホイール製造元だった Synaptics に打診和訳】 して、nano の 2GB および 4GB モデルのクリックホイールコンポーネントの供給支援を要請している。

当初話題になり 幅広く報じられた iPod nano の保護コーティングに関する懸念にもかかわらず、nano は消費者の間で大人気となり、多くの販売店売り切れ和訳】 状態となっている。iPod nano の人気には、Apple さえも驚いており、フラッシュプレーヤー市場の低層への製品ライン拡大中止さえも検討し始めている。

複数の消息筋によると、Appleマーケティングチームは先週、1GB iPod nano のリリースをめぐって激論を交わしたとのこと。この 1GB モデルは実質的には 2GB nano からフラッシュメモリーを半分抜いたタイプで、Apple は最近ビジネスパートナーらに対して公開し、来年初頭のリリースを目指していたという。

マーケティングチームの複数のメンバーは、1GB iPod nano は、再デザインされた iPod shuffle と同等の扱いを受けるべきだと主張している模様だ。iPod shuffle の新モデルは、1月第二週にサンフランシスコで開催される Macworld Expo で投入されるとみられている。

複数の消息筋が語るところでは、1GB iPod nano がデジタル音楽市場で成功を収めるには、Apple は同モデルを 149.99 ドルという低価格帯に抑えなければならないが、そのような販売モデルでは利益が確保できるのかという疑問が出てくるという。

「149 ドルという価格では厳しいかもしれない。しかし、消費者は保存容量よりもスタイルに対しても喜んで対価を支払うということは Apple が証明しているところだ」 とウォール街のあるアナリストは匿名を条件に語っている。

Apple の収益率は、NAND フラッシュメモリーの価格が下落していることから改善されるだろう。私が理解しているところでは、12億 5000万ドルで [NAND フラッシュ] 製造元 5 社との間で結んだ 2010年までの契約は Apple に対して有利に働くだろう」 と同アナリストは語る。「1GB nano に対して 149 ドルという価格は経済的には可能で、実際に高い収益率を確保できるかもしれない。」

さらにアナリストは続けて、Apple は現在、4GB nano よりも 199 ドルの 2GB nano の方で大きな利益を上げている、と語った。

一方、複数の消息筋および先のアナリスト共に、Apple は第二世代の 512MB iPod shuffle は 79.99 ドルという低価格で市場に送り出せるだろう、と語っている。