AppleInsider: Microsoft が Windows Media Player for Mac の開発を終了

インターネットのあちこちで出回っている未確認情報を総合すると、Microsoft は木曜日、同社の Mac 用 Windows Media Player の開発作業を正式に凍結したようで、今後同オーディオ・ビデオ再生用ソフトウェアは発表されなくなるらしい。

「今後 Mac 用 Windows Media Player のアップデートおよび製品サポートを提供する計画は一切ありません」と Microsoft の広報担当マネージャ Adam Anderson は CNet News.com に対して語っている。

Mac 用 Windows Media Player の開発中止という決定は、Microsoft の Windows Media Unit を優先化するためのものだ、と Anderson は語っている。

「Microsoft にとってのビジネス上の決定です」と彼は語っている。「他の企業と同じく、私たちもビジネスに優先順位を設けています。私たちの真の目標は、Windows ユーザに最高の利用体験を届けるというものです。」

Microsoft は、現行の Mac OS X バージョンである Windows Media Player 9 のダウンロードを、提供し続ける予定だ。同ソフトウェアが最後に更新されたのは 2004年 11月のことだ。またMac OS 9 に対応したより古いバージョンもそのまま提供され続ける。

同社は、新しいバージョンの替わりとして、Flip4Mac plug-in を無料で提供することになる。Mac OS X ユーザは、同プラグインを利用すれば Apple の QuickTime Player で Windows Media ファイル（.wma および .wmv）を再生できる。

この動きは、Microsoft が Mac への関与を再検討【和訳】したことを受けてのものだ。そのなかには、今後 5 年間にわたる Mac 用 Office 新バージョンの提供に関する合意も含まれている。

Microsoft は先月、Mac 用 Internet Explorer の新バージョンの開発作業を公式に封印した【和訳】ことも発表している。他の Mac 用中核製品である Virtual PC については一切触れられていない。