AppleInsider: Apple の新型 iMac Core Duo の詳細報告

A closer look at Apple's new iMac Core Duo
By Prince McLean and Kasper Jade
Published: Friday, January 13, 2006 05:25 PM EST

新型 iMac Core Duo は、Intel 移行を果たした Apple Computer 初のパーソナルコンピュータ製品であると共に、アーキテクチャおよびテクノロジー面で大幅な変更が施されている、と消息筋が AppleInsider に対して詳細に語ってくれた。

まずは手始めとして iMac Core Duo和訳】 から。同モデルは、低ノイズ、省電力、低遅延な高速データ転送のための LVDS (Low Voltage Differential Signaling:低電圧差動信号) インターフェースを採用し、17 インチまたは 20 インチ LCD ディスプレイへのデータ転送を実現している。

iMac は、昨年末に発表された iSight 搭載 iMac G5 に酷似しているものの、両モデル間の差別化の一例として iMac Core Duo だけに装備された mini-DVI 出力ポートが挙げられる。この新しい DVI 出力ポートでは、ミラーリングと (追加の Apple DVI Display Adapter を用いた) 拡張デスクトップとが選択できる。

iMac Core DuoApple の拡張デスクトップ機能をサポートする初の iMac とされており、ユーザは 2 つ以上のディスプレイを同時に用いて表示領域を拡大できる。この機能を利用すれば、ユーザはひとつのドキュメントやアプリケーションを複数のディスプレイに表示したり、ディスプレイごとに異なるドキュメントやアプリケーションを表示したりできる。

先代の iMac と同じく、iMac Core Duo には iSight が内蔵されている。消息筋によると、この iSight は、固定焦点のプラスチックレンズを持つ CMOS センサーを備えているとのこと。これに対して、Apple が別途販売している iSight 製品にはオートフォーカス CCD センサーが備えられている。

消息筋はまた、新 iMac での AirPort Extreme と Bluetooth には、個別のカードが用意されているという。これまでの Apple 製品では、単体の コンボカード が使われている。ワイヤレステクノロジーのためのアンテナは、iMac の筐体最上部に搭載されており、左側に Bluetooth 用、右側に AirPort Extreme 用のアンテナが配置されているという。

Web で出回っている情報にあるように、Intel Mac の初代モデルは EFI (Extensible Firmware Interface) を使用している。これは実質的には、アップデートされた BIOS 仕様というもので、ベンダーがオペレーティングシステムに依存しないデバイスドライバを開発し、そのハードウェア内に保存しておくことができる。EFI BIOS はまた、コンピュータが起動する際に、読み込むオペレーティングシステムを選択する際にも使用される。

iMac Core Duo のブートマネージャは option キーを押しながらアクセスできるが、わずかながらインターフェースに改善が施されている、と消息筋は語っている。ただし、ほとんどの部分はひどい見た目のままだという。同システムにはまた、PMU (Power Management Unit) とは対照的な PRAM (Parameter RAM) や SMC (System Management Control) ではなく、NVRAM (Non-Volatile RAM) が搭載されているという。NVRAM はこれまでどおり Command-Option-P-R キーを組み合わせて押すことでリセット可能だとのこと。

新しい iMac Core DuoMac OS X 10.4.4 for Intel build 8G1165 を搭載して出荷されているようで、このビルドは Mac OS 9 Classic 環境をサポートしていない。