AppleInsider: Needham が評価を上げ、06年には 「本物の」 動画対応 iPod 登場を予測

Needham ups estimates, expects "actual" video iPod in '06
By Katie Marsal
Published: Thursday, January 19, 2006 10:00 AM EST

AppleIntel Mac ラインアップに移行するなか、新製品投入および iPod プラットフォームの構築が加速すると共に、長い間期待されてきた Apple によるデジタルリビングルーム進出も実現するのではないか、と Needham & Company は語っている。

クライアント向けに今朝発送された報告書のなかで、投資銀行・資産運用会社である Needham & Company は Apple の 2006年度における一株あたりの収益を 1.95 ドルから 2.05 ドルへと予測を引き上げると共に、2007年度の予測を 2.40 ドルから 2.50 ドルへと引き上げた。

同社は、Apple が水曜日に発表した財務報告はやや拍子抜けだったと指摘している。というのも、1月 10日に開催された Macworld での基調講演で、Steve JobsApple の 12月期の主だった数値を公表してしまっていたからだ。

AppleGAAP に準拠しない収益 (株式に基づく支払を行う前の収益) は 0.68 ドルであると報告した」 とアナリストの Charles Wolf は記している。「ところが、株価は営業時間後取引においてやや後退した。これは、当四半期後半になって Mac の出荷が 『一時停止』 状態になることが見込まれると共に、第 2 四半期の見通しが控えめだと受け止められたことによるものだ。」

しかし、iPod と音楽関連の売り上げが Apple の総売上に占める割合が大きくなりつつある (2005年第 1 四半期の 41% と比較して 2006年の同じ時期には 59%) ため、売り上げと収益における季節変動は必然的に大きくなるだろう、と Wolf は考えている。

「良いニュースとしては、AppleIntel プロセッサへの移行を 6 ヶ月も前倒しして、Macworld で Intel iMacMacBook を発表したことだ」 と Wolf は書いている。「われわれは iBook が春にも Intel へと移行し、それに続いて夏頃には PowerMac も移行すると予測している。」

Wolf は、Apple による Intel プラットフォームへの移行が完了してしまえば 「Mac の売り上げが著しく伸張」 する可能性を秘めているとみている。新しい Intel Mac に加えて、Apple は 「本物の動画対応 iPod」 を今年前半にも投入してくる、と Wolf は予測している。さらに、MicrosoftWindows Media Center ソフトウェアは、その複雑さゆえに 「リビングルーム進出の足がかり」 の構築にさえ失敗していると指摘している。「そういう取り組みにおいて、Apple ははるかに優れた手法を見せている。」 と Wolf は記している。

Steve Jobs のコメントやその他の動きを見ていると、iTunes ミュージックプレーヤーを搭載した iPhone が浮かび上がってくるが、今年中に発表されることはないだろう、と Wolf は締めくくっている。

Apple はこれからも我々にとって話題の尽きない存在であり続けるだろう。ただ残念なことに、同社の株価は、われわれが正当だと評価できる以上に値上がりしており、現在は 71 ドルになっている」 と Wolf は要約に書いている。「しかし、まだ公表されていない新しい収益源があり、それが 2006年中に発表荒れれば、さらに株価を押し上げることになるだろう。」

Needham & Co. は引き続き Apple 株の評価を 「hold」 としている。