AppleInsider: Apple の Front Row が iBook にも登場見込

Apple's Front Row media experience coming to iBook line
By Kasper Jade
Published: Friday, January 27, 2006 07:55 PM EST

Apple Computer は満を持して、今春にも Front Row メディア体験用アプリケーションを消費者向けノート PC iBook の新ラインアップに投入してくるようだ。

Apple の Front Row は昨年 10月に披露されたアプリケーションで、音楽再生や写真スライドショー、DVD や iMovie、同社の iTunes Music Store から購入したテレビ番組といった動画鑑賞のために、シンプルながら強力な手段を提供する。

Apple は今春、13 インチのワイドスクリーン画面を搭載した iBook を消費者向けノート PC の新ラインアップとして送り出すものと予測されている。同新モデルは、ここ数年最大の再設計が施され、Front Row や Apple Remote が同梱される予定だ、と同社の計画に詳しい消息筋が AppleInsider に対して語っている。Apple の新しい iMac Core DuoMacBook Pro と同様、新しい iBook も内蔵 iSight ビデオカメラを搭載し、Photo Booth ソフトウェアも付属する、ともこれらの消息筋は語っている。

予定されている iBook シリーズのプロセッサ仕様については未だにほとんど明らかになっていないものの、同モデルには Intel の 1.67GHz Core Solo プロセッサが搭載されるのではないかとみられている。同プロセッサは、Intel のロードマップで示されているチップの中で、Core Duo チップや AppleMacBook Pro ノート PC より低いスペックを持つ唯一のプロセッサだ。名前が示すように、IntelCore Solo プロセッサは、Core Duo が 2 個のプロセッサを搭載しているのに対して、1 つのプロセッサしか搭載していない。

iBook の筐体デザインは、その出自に沿って、現行モデルに類似したもになると予測されている。プロトタイプ最終版を目撃したとするある人物が語ったところによると、同モデルのサイズは最近投入された MacBook Pro をやや小型にしたような感じだが、色は iMac ホワイトだったとのこと。一方、AppleIntel ベース iBookFireWire をサポートしないのではないかとの噂は間違いだ、と先の人物は語っている。同新モデルは、USB 2.0 ポート 2 口に加えて、FireWire 400 ポート 1 口を備えているという。

AppleiBook の新モデルの筐体・ディスプレイサイズを 1 種類に絞るという決定をしているものの、同モデルは少なくとも 2 種類の仕様 -- ひとつは SuperDrive 搭載型と非搭載型 -- で提供されると予測されている。 SuperDrive 非搭載型は、現行の 12 インチ PowerPC ベース 1.33GHz iBook と同じ、1000 ドル未満の価格帯で提供されるとみられている。いずれの仕様にも、Apple Remote を使用した操作が可能なように、ノート PC 前面に赤外線センサーが搭載される予定だ。これでユーザは、同梱されている Front Row ソフトウェアを最大 30 フィート離れた位置からでも操作できるようになる。

興味深い点として、Apple の計画に詳しい消息筋は、同社はある時点では真剣に Intel iBook にブラックモデルを加えることも検討したのだという。しかし、これまでのところそのようなモデルは目撃されておらず、新しいノート PC の開発状況が遅れ気味であることから、ブラックモデルの可能性は低いとみられている。ブラックモデルというアイデアは、iPod のブラックモデルの成功に触発されてのことだった。iPod のブラックモデルは、Apple が昨年 9月に iPod nano を投入した直後から、消費者の間で爆発的な人気となった。

Apple が、最近 PowerBook で行ったように、iBook に新しい名前を付けてブランドを刷新するかどうかは依然として不明だ。