AppleInsider: Apple は NAND フラッシュの在庫を抱え込み過ぎ?

Did Apple overbook its NAND flash inventory?
By Tariq
Published: Wednesday, February 22, 2006 12:00 PM EST

Apple Computer を含めた複数の大規模購入者が、昨年第 4 四半期中に NAND フラッシュメモリーを過剰注文したために、2006 年初頭には NAND フラッシュメモリーが飽和状態になってしまっている、と iSuppli Corp. は指摘している。

需要の季節的落ち込みが、過剰注文と在庫調整と重なり、NAND フラッシュメモリー市場は一時的な小康状態に入った、と同調査会社は水曜日に語った。「第 1 四半期には、Apple Computer Inc. の iPod ミュージックプレーヤーといった NAND フラッシュを組み込んだ主要な消費家電製品で、売り上げの鈍化が見られた。」

こうした落ち込みは、年末商戦後の第 1 四半期にはつきものだが、今回の現象は 2006 年初頭の NAND 市場における深刻な供給過剰によるものだと、iSuppli はみている。

さらに同社は、Apple やその他の大手購入者が、供給不足を懸念して、昨年暮に NAND フラッシュを過剰注文した、とも語った。「これが NAND 部品の在庫が溢れかえるという状況を生み出した」 と iSuppli は語る。購入者らは現在、売り上げ落ち込みを受けて在庫削減に取り組み始めているとも言われており、NAND が入手しやすくなり、これが価格下落につながっているという。

「iSuppli では、NAND 市場が第 1 四半期には供給過剰状態へと突入すると予測している」 と iSuppli のアナリスト部門を率いる Nam Hyung Kim は語っている。「そのため、現在の小康状態は、市場状況の根本的で長期的な悪化を示している物ではないと判断している。」

NAND とは対照的に、 DRAM 市場は状況が改善してきており、1 月以来回復状態に入っている、と iSuppli は語っている。同社は、今月初めに DRAM 製造元が OEM 契約価格の引き上げに成功し、後半にも再び価格を引き上げると予測している。

昨年 11 月 Apple は、Hynix、Intel、Micron、Samsung Electronics そして Toshiba と長期供給契約を結び、2010 年までの NAND フラッシュメモリーの供給を確保したとの 声明を発表した 和訳。この契約の一環として Apple は、その後 3 ヶ月にわたってフラッシュメモリコンポーネントに総計 12 億 5000 万ドル -- 各社に 2 億 5000 万ドル -- を先払いしている。