AppleInsider: Intel は来年のノートブックにフラッシュメモリを搭載予定

Intel plans to put flash memory into notebooks next year
By AppleInsider Staff
Published: Wednesday, March 8, 2006 09:00 AM EST

Intel は来年から、NAND フラッシュメモリチップをノートブック PC に搭載する予定だ、と今週開催されている Intel Developer Forum で明らかにした。

TheStreet.com に掲載された記事によると、カリフォルニア州サンタクララに拠点を置く同社は火曜日、NAND フラッシュを、Santa Rosa と呼ばれる次世代ノートブックプラットフォームに搭載し、ほぼ瞬時に PC を起動する 機能をセールスポイントにしていくようだ。

NAND フラッシュは、電源供給がなくともデータを保持できるタイプのコンピュータメモリだ。これは、新世代の消費者家電機器では特に人気が高く、デジタルメディアプレーヤーやカメラなどに採用されている。

「私たちには、瞬時に起動するデバイスが必要です」 と Intel モビリティグループのリーダーを務める Sean Maloney は開発者らに語っている。「ちょうど、飛行機から降りたら、すぐに携帯電話の電波を受け取れるように。」

Maloney は自らの発表の中で、舞台上で 2 台の PC -- 一方は 256MB のフラッシュメモリが搭載されたタイプ、もう一方は搭載されていないタイプ -- を起動させて、PC に搭載されたフラッシュテクノロジーの利点を実演して見せた、と TheStreet は報じている。フラッシュメモリを搭載した PC は未搭載モデルの約半分の時間で起動し、さらに消費電力量もわずかながら少なかったという。

Maloney によると、同テクノロジーは 256MB のフラッシュバッファよりもはるかに大きな規模まで拡大でき、PC のオペレーティングシステム全体を、ハードディスクからではなくフラッシュメモリで実行することも可能だという。「あとは NAND の価格の下がり具合をうかがう地点まできています」 と彼は語っている。

しかし Maloney は、来る Santa Rosa プラットフォーム -- 人気の Centrino ブランドの後継として 2007 年第 1 四半期にリリースが予定されているアップデート版 -- にどの程度のフラッシュを搭載するかまでは分からないとしている。

Intel が NAND フラッシュテクノロジーを PC へと広げるという発表は、AppleIntel および同社のフラッシュメモリ製造パートナー Micron に対して、5 億ドルという大金 和訳 を支払って、メモリーチップを -- おそらく iPod 用に -- 2010 年まで確保したというニュースのおよそ 3 ヵ月後にもたらされたことになる。