AppleInsider: Mac OS X 10.5 Leopard には複数の Finder ウインドウの同時選択が可能に?

Multiple Finder window selects coming in Mac OS X 10.5 Leopard?
By Prince McLean
Published: Tuesday, March 14, 2006 02:00 PM EST

Apple Computer が現在出荷している Mac OS X オペレーティングシステムにはない複数の機能とインターフェースに関する概要が、同社の特許申請書類に記されていることを、AppleInsider が突き止めた。

同申請は、メタデータベースと連携している Apple の Spotlight 検索テクノロジーと緊密に関係しており、同社の知的財産を管理する弁護士らの名前の下で隠されていたようで、合衆国特許商標局では 2005 年 7 月 25 日から 12 月 29 日にかけて公開されていた。

その申請のほとんどで、拡張された Spotlight 検索機能を統合した、新しい Mac OS X Finder インターフェースが複数描かれている。ある例で Apple のソフトウェアエンジニアは、Spotlight を 「設定可能なプルダウンメニュー」 と表現しており、Finder ウインドウのツールバーとファイルリストの条件設定バーの間に水平方向に配置されている。

まず Spotlight に検索後を入れない状態で、ユーザはあらかじめ Spotlight の検索条件をプルダウンメニューで、「ローカルディスク」 や 「ネットワークボリューム」 といった検索場所を選択できるようになっている。このユーザ設定に続いて、Spotlight のプルダウンインターフェースは 2 つめのサブメニューを自動的に表示し、ユーザはそこで 「イメージ」 といった一般的なファイル形式や 「Photoshop」、「Director」、あるいは 「Excel」 といった具合に条件を絞り込める。さらに、3 番目の Spotlight 検索パラメータプルダウンメニューで、ユーザはさらに条件を絞り込める。ここでは「最終更新日」 などが指定できる。同機能は、キーワード検索も担うようだ。

申請書類の中で Apple の従業員は、上述の拡張された Spotlight の統合に関して、複数の代替 Finder インターフェースも掲載している。別の例では、Finder ウインドウブックマークバーに Spotlight の 「ブラウズ」 アイコンが、コンピュータのハードディスクアイコンのすぐ上に付いている。この例では、ブラウズアイコンを選択すると新しいカラム表示が Finder ウインドウに現れ、縦方向にサブメニューが表示され、ユーザが検索条件を絞り込めるようにしている。


Apple Spotlight Technology Diagram
次世代 Spotlight Finder 実装?

書類にあるもうひとつの Spotlight 機能は、「最近の検索*1」 オプションで、メインの Spotlight 検索インターフェースに表示される。場所は、Mac OS X メニューバーの右隅か Finder ウインドウの右上隅だ。書類に添付されたイラストでは、この機能は 「消去メニュー*2」 機能があり、Spotlight の検索履歴を消去できる。

提出旅類によると、Apple は Spotlight のスマートフォルダにも拡張を施そうとしているようだ。ある例では、「ネストされたスマートフォルダ*3」 が詳細に説明されており、別の例では、従来の Mac OS X フォルダに加えて拡張された Finder 表示にも割り当てられるスマートフォルダが掲載されている。

Apple Spotlight Technology Diagram
次世代 Spotlight Finder 実装?

書類から分かる最も実現の可能性が高そうなのは、Spotlight に対応した Finder 機能だろう。ユーザは、ファイルを整理する際に、複数の Finder ウインドウから選択した対象を同時に検索できるというものだ。

書類に記載されているある例で Apple のエンジニアは、3 つの Finder ウインドウから合計 5 個の Mac OS X ファイルを同時に選択して、さらに Mac OS X デスクトップにあるファイルも同時に選択している。

Apple Spotlight Technology Diagram
複数の Finder ウインドウでファイルの同時選択?

書類ではまた、拡張された選択機能と並んで、新しいコンテキストメニューも説明されている。ユーザは、複数のウインドウでファイルを選択した後、新しいコンテキストメニューを開き、選択したファイルに対して 3 種類の動作を一回の操作で行える:「ゴミ箱へ移動」、「新しいフォルダを作成し、アイテムをそこへ移動させる」、そして「新しいフォルダを作成して、アイテムをそこへコピーする」。書類では、移動やコピー機能で新しく作成されるフォルダに名前を付けるためのプロンプトや、「untitled folder」 といったデフォルト名で新しくフォルダを作成するためのプロンプトが表示できるとある。

Apple は、同社が 8 月に開催する World Wide Developers Conference で、Mac OS X 10.5 Leopard の機能セットを披露すると予測されいる。これらの特許申請などで説明されている機能がオペレーティングシステムに登場する可能性もある。AppleLeopard に関してほとんど情報を公開していないが、オペレーティングシステムのアップデート版は、2006 年後半から 2007 年初頭 にかけて出荷する予定だと語っている。

*1:Recent Searches

*2:Clear Menu

*3:Nested Smart Folders