AppleInsider: Firm: Apple は 2010 年までにワイヤレス iPod で 42 億ドル分を出荷予定
Firm: Apple to ship $4.2B in wireless iPods by 2010
By Katie Marsal
Published: Tuesday, March 14, 2006 12:00 PM EST
独立系調査プロバイダ Generator が新しく行った調査で、Apple の iPod ビジネスが間もなく携帯電話会社各社に衝撃を与える可能性を想定している。
「Apple の iPod ビジネスがすでに Sony Ericsson よりも大きくなっていることに、多くの人は気づいていない。さらに言うと、Apple が成長市場でのリーダーである一方、Sony Ericsson は成熟市場での 2 番手だ」 と同社のリサーチダイレクターを務める Andrew Sheehy は語っている。
Sheehy によると、Apple の規模は、同社が携帯電話でひろく採用されている -- つまり多くのモバイルヘッドセットメーカーが確保したいとしのぎを削っている -- 小型カメラやビデオレコーダ、ワイヤレスモデムのサプライヤーらと交渉できるまでになっているという。
「それほどまでの規模で買い付けるとなると、さまざまな事情が変化する。モバイルヘッドセットで使用されているコンポーネントを供給している多くの人々が、鉈を振り下ろそうと舌なめずりしているからだ。一攫千金を目論める新しいビジネスが多く存在し、あらゆる人々が Apple に話を持ちかけているのを知っている」 と Sheehy は述べている。
同報告書では、Wi-Fi モデムを採用することもできるものの、ワイヤレス iPod を実現するベストな方法は、iTunes の各市場にいる各モバイルオペレータと一社ずつデータの一括契約を結ぶことだろうとしている*1。
ワイヤレス iPod では、写真を撮ったり、ビデオを録画できたりするほかにも、ユーザが独自のデジタルコンテンツをワイヤレスで iTunes 上に公開できるようになるだろう、と同社は推測している。
「モバイルコンテンツ側も興味深いが、このアプローチを用いて非常に強力な音声サービスを提供することもできる。Apple は、Skype のようなソフトウェアを使った WiPod 同士の無料通話サービスさえ提供できる。こうしたサービスが開始されれば、モバイル業界の多くの人々は自らの身を案じることになるだろう」 と Sheehy は続けている。
iPod のチップメーカーである PortalPlayer は先月、ワイヤレスソリューションプロバイダの CRS と提携し、Wi-Fi および Bluetooth による接続機能 【和訳】 を同社の次世代システム用チップで実現すると語っている。同チップは、今年後半の登場が予定されている。
カリフォルニア州サンノゼに拠点を置く PortalPlayer は、iPod の登場以来、オーディオコントローラ用チップを提供しており、現在は Apple に iPod shuffle を除くデジタル音楽プレーヤーの全モデルにチップを供給している。
このニュースから業界は、Apple は 2006 年後半から 2007 年初旬にかけて初のワイヤレス iPod を投入してくるのではないかとの観測を抱いている。