AppleInsider: Apple の Jobs が既得株 1000 万株の税金 2 億 9500 万ドルを支払う

Apple's Jobs pays $295M in taxes on 10M vested shares

By Kasper Jade
Published: Friday, March 24, 2006 06:00 PM EST

Apple Computer の CEO Steve Jobs は今月、Apple から彼に割り当てられた制限株 1000 万株のうち 450 万株を利用して、同株に適用される所得税および雇用税を支払ったことを、AppleInsider は突き止めた。

彼は、保有する Apple 株を自分のために 売ったのではない

Jobs は、保有する制限株 1000 万株に課される税 -- これは今月確定した -- を支払うために、net-share settle に踏み切ったのだ。これは実質的に、Jobs の納税要件を満たす 1000 万株の一部を Apple が差し押さえ当局に支払うことを可能にするものだ。

この処理が行われたのは 3 月 19 日で、対象となったのは一株 66 ドルの値打がある 4,573,553 株で、納税額は 2 億 9570 万ドルという途方もない値段だ。Apple はその後 Jobs に対して、残りの 5,426,451 株を返却した。返却された株の金額は、金曜日の市場が引けた時点で、3 億 2540 万ドルとなっている。差し押さえられた株の値打 (2 億 9570 万ドル) は、適切な税管理当局に収められることになる。

今回の net-share settlement の一環として Apple は、Jobs の税金を支払うために、実質的に 4,573,553 株を売却、買戻し、そして償還したことになる。これら一連の処理は、Apple の出費とはならないものの、株主の持ち株に相当する部分を減却し、その分を現金として換算するというように処理される*1

そのため、net-share settlement は、Apple による株の買戻しと同じ効果を持っている。つまり Apple は自社に対して再投資を行っているわけだ。これにより、市場での Apple 発行株の値を下げることにつながる。

Apple は Jobs に対し 2003 年に、価値のない分割調整された 5500 万株を行使するオプションと引き換えに、制限株として 1000 万株を譲渡している*2。 このオプションが 「価値のない」 ものだったというのは、コンピュータ購入にしわ寄せが及んだ世界規模の不況のなか、それに先立つ 3 年で 80% も値を下げていたからだ。

現在保有している 5,426,451 株に加えて、Jobs は他にも director stock option に基づいて 1997 年に受け取った 確定オプション 120,000 株 和訳 も保有している。

*1:訳注:ここらへんぜんぜん理解できないまま訳してます。ご注意ください。原文は:As part of the net-share settlement, Apple will essentially sell, repurchase and then retire the 4,573,553 shares it used to pay Jobs' taxes. These transactions will not represent expenses to the company, but will be accounted for as reductions to cash with corresponding reductions to shareholders' equity.

*2:Apple gave Jobs the 10 million shares of restricted stock back in 2003, in exchange for worthless options on a split-adjusted 55 million shares.