AppleInsider: iPod のアップデートでボリューム上限設定が可能に

Apple は水曜日、iPod が聴覚障害を引き起こすかもしれないとする批判に応えて、第五世代 iPod および iPod nano を対象にしたソフトウェアアップデートをリリースし、ユーザがボリュームの上限を設定できるようにした。

26.7MB のアップデートは、iPod Updater 2006-03-23 とのラベルがついており、添付されたリリースノートによると複数の「バグ修正」も施されているようだ。

Apple は最近、iPod で大音量で長時間聞き続けると聴覚障害を引き起こすかもしれないとの批判を受けていた。

Northwestern 大学で聴覚学を研究する教授が 11 月に、iPod やその他の MP3 プレーヤーと共に出荷されているタイプのイヤーフォンは恒久的で深刻な聴覚障害を引き起こす、と主張していた。

この話題は先月、iPod は聴覚障害を引き起こし、「設計段階から欠陥があり、聴覚障害の可能性について明確な警告が表示されていない」と訴える弁護士と iPod オーナーからなるグループが Apple を相手に連邦地裁に書状を提出するに至って、さらにエスカレートした。

「こうした話題で注意が高まってきたので、消費者の皆さんが簡単にボリューム上限を設定できるようなオプションを提供することにしました」と Apple でワールドワイド iPod 製品マーケティングを担当するバイスプレジデントの Greg Joswiak は語っている。

新しいボリューム設定機能は、iPod ヘッドフォンジャックおよび Apple の iPod Radio Remote に差し込めるあらゆる種類のヘッドフォンで機能する。設定すると、ボリューム設定は組み合わせコード*1 で固定される。

iPod での新機能の見つけ方および設定方法については、Apple のサポートサイトにあるガイドが公開されている。

*1:combination code