AppleInsider: 特許データベースに Apple の興味深い申請が浮上

Interesting Apple filings surface in patent databases
By AppleInsider Staff
Published: Thursday, April 27, 2006 04:00 PM EST

Apple Computer は最近、テレビとの無線接続が可能な iPod やオンライン電話カンファレンス用掲示板、センサー統合ディスプレイ、タッチスクリーン仮想キーボードの仮想キーなどがカバーされている。

無線 iPod とテレビ

この申請はもともと、2004 年 10 月 25 日に合衆国特許商標局へ提出されたもので、木曜日に公開された。同申請には、データや画像をデジタル音楽プレーヤーからテレビ、またはホストマシーンからデジタル音楽プレーヤーへと無線転送できる無線ネットワークについての説明がある。

Image scaling arrangement (画像スケール配置)」 と題された申請で Apple は、同新案を、「対象機器間で画像を転送するための手法およびシステム」 と説明している。「例えば、ホスト機器にある異なるスケールの画像を、メディアプレーヤーへと自動的に / 選択的に転送して表示できる。逆に、適切なスケール管理がされている画像であれば、自動的に / 選択的に他のディスプレイ機器 (例:テレビやカメラ、プリンタ) へと転送できる。選択は、ホストレベルあるいはプレーヤーレベルで可能となる。」

iChat ホワイトボード

先週、Apple Computer にクレジットされ 「Method and apparatus for establishing communication between two teleconferencing endpoints (2 点間のテレカンファレンス端末間でのコミュニケーション設立のための手法と装置)」 と題された特許申請が ヨーロッパ特許庁に登場した。

同申請は、iChat といったアプリケーションへと組み込み可能な仮想ホワイトボード技術へとつながり得るダイアグラムも含んでいるため、インターネット上では盛んに話題となっている。

申請内の図には、ウィンドウを使ったチャットやビデオカンファレンスに加え、コミュニケーション端末の両側から、表示されているメディアコンテントをリアルタイムで操作できるライブコミュニケーションウィンドウもある。

「このようなアプリケーションは、ドキュメントやスプレッドシート、グラフィックデータ、その他の形式のデータなど、さまざまな形式のデータを扱うデータ共有も含むことがあり、テレカンファレンスの参加者全員が共有したり操作したりできる」 と Apple のソフトウェアエンジニアは、同申請の 「背景」 で述べている。

センサー統合ディスプレイ

メディアが見過ごしていた別の Apple 特許申請も、突如、さまざまなオンライン媒体で脚光を浴びることになった。同申請は、「Integrated sensing display (センサー統合ディスプレイ)」 とのタイトルがついており、2004 年 6 月 21 日に初めて申請されており、2006 年 1 月 12 日に公開されている。

申請のなかで Apple のエンジニアは、スクリーン上にメディアを表示しつつ、同時に写真も撮れる新しい種類のコンピュータディスプレイについて説明している。

この発明の背景にあるアイデアは、ディスプレイを構成する LCD セルの間に極小の画像センサーを何千と敷き詰めるというものだ。各センサーは、写真全体のごくわずかな部分をキャプチャするだけだ。こうしてキャプチャされた断片画像はその後、ほぼ瞬時にソフトウェアによって集められ、一枚の完全な画像へと整形される。

タッチスクリーン仮想キーボード上の仮想キー

さらに別の特許申請は、お馴染みの Apple フェロー Bas Ording および Andre Bartley にクレジットされており、「Activating virtual keys of a touch-screen virtual keyboard (タッチスクリーン仮想キーボードの仮想キーを有効化する)」 とのタイトルがついている。

同発案は、2005 年 9 月 16 日に申請されており、「多数の仮想キーが用意されているなかからひとつを有効化するタッチスクリーンの操作手法」 との説明がされている。「接触位置は、タッチスクリーン上のタッチインプットに付随する位置データをもとに決定される。タッチスクリーン上のタッチインプットは、多数の仮想キーのひとつを有効化することを目的としている。各仮想キーには、対応するキー位置が少なくとも一箇所割り当てられている。各仮想キーには、物理的距離といったパラメータが決められており、接触位置と対応する仮想キーの少なくともひとつと関連付けされる。このように決定されたパラメータは、接触位置から最も近いキーの位置情報 (平均すれば複数のキー位置情報) を持つ仮想キーとみなすことができる。決められた仮想キーのひとつが有効化したことを示す信号が発信される。」