AppleInsider: Apple は iPhone 投入時期を慎重に検討中

原文:Apple timing iPhone launch with market precision
By Katie Marsal
Published: Friday, September 22, 2006 11:00 AM EST

Apple Computer は、音楽再生可能な携帯電話市場の転換点に、同社の iPhone 投入時期を完璧にあわせるべく慎重にタイミングを計っているようだ、とある調査投資会社は語っている。

PiperJaffray のシニアアナリスト Gene Munster は金曜日クライアントに向けて、音楽再生機能を備える携帯電話の合衆国内の現在の市場は爆発的拡張の兆しを見せている、と語った。

Munster によると、音楽祭性機能を備える携帯電話はすでに約 25 種類あり、いずれも合衆国内の携帯電話会社の利用者であれば手に入れることが可能だという。

「予測以上の数の音楽再生機能付携帯電話が市場に出回っているものの、この市場をめぐる狂乱はまだ始まっていない」 と彼は語っている。「LG Chocolate や Motorola SLVR といった複数の製品が市場で話題となったが、そのほかの製品はたいした注目を集めていない。」

Munster は、Apple がこの先 3 〜 6 ヶ月内に iPhone を投入してくると考えている。これによって音楽再生機能付携帯電話市場がより多くの注目を浴びることになるだろうとのこと。さらに、この製品投入によって、同市場の大幅な成長が見込まれるともしている。

Munster はこれまでのところ、自身の調査からは Apple による製品完成を裏付ける具体的な根拠は得られていない、としている。しかし、音楽再生付携帯電話が市場でのライバルから発表され、次第に成功の度合いを強めていることをかんがみれば、Apple は近い将来にこのゲームに加わりアーリーアダプタの注意をひく必要がある、と Munster は考えている。

彼の予測によると、現在合衆国内で入手可能な音楽再生機能付携帯電話の平均小売 (リベート適用前) 価格は、$317 だとのこと。「iPhone が十分な牽引力を得るためには $300 周辺の価格をつけてくる必要があるだろう」 と彼は語っている。「ひとつの目安として、これまで販売された HDD iPod 全モデルの平均価格が $324 であることも指摘しておきたい。」

合衆国内で利用可能な音楽祭性機能付携帯電話

American Technology Research のアナリスト Shaw Wu は最近、Apple は同社第 1 世代の携帯電話開発の 最終段階 に差し掛かりつつあるというかなり強い確信を持っていると語っている。

「われわれの調査から、Apple が設計したスマートフォンはコンセプトからプロトタイプへと移行し、最近になって製品ユニットとしてほぼ完成に近い状態にまで進化していることが明らかになっている」 と彼は今月はじめにクライアントに向けて語っている。「このスマートフォンは 12 ヶ月以上にわたって開発が行われ、デザインやインターフェース、バッテリ駆動時間その他の技術的困難などの深刻な壁を越えたようだ。」

Wu によると、AppleiPod nano のようなキャンディーバーのような形状の電話をデザインしており、 3 色のモデルが登場するという。