AppleInsider: Citigroup が Apple の評価を切り下げ、Q4 の iPod 販売代数は 1880 万台と予測

Citigroup cuts Apple rating, predicts sales of 18.8M iPods in Q4
By AppleInsider Staff
Published: Monday, October 2, 2006 11:20 AM EST

Citgroup のアナリストは月曜日、Apple Computer は 12 月期に多ければ 1880 万台の iPod を販売するとの見通しを示しつつも、短期的に売上高増が見込めないことから 「Buy」 から 「Hold」 へと同社株の評価を切り下げた。

「アジアでの一週間分のデータからすると、9 月期および 12 月期のどちらでも売上高増の見通しはほとんど見られない」 とアナリストである Richard Gardner は月曜日に発表した調査報告書のなかで述べている。「9 月期および 12 月期の売上高予測をやや上方修正しているものの、新しい予測でも現在の予測を上回るだけのものはない。」

Gardner は、9 月に終了する暦年第 3 四半期に関して、予測よりも好調な MacBook の売れ行きを鑑みて、自身の予測を 46 億 3000 万ドル から 46 億 8000 万ドルへと引き上げている。彼によると、今四半期における MacBook の売れ行きは、575,000 台に迫る勢いで、彼が先に予測した 540,000 台を上回っている。さらに、今四半期における iPod 販売台数は、500 万台の iPod nano および 100 万台の iPod shuffle を含め、計 900 万台になるとの予測を立てている。

12 月期には 1880 万台の iPod および 100 万台のノートブック

Gardner は同様に、暦年第 4 四半期 (12 月終了) の売上高予測を 63 億 1000 万ドルから 64 億 7000 万ドルへと上方修正している。これは、MacBook および iPod ともに、非常に売れ行きが好調だからだ。「MacBook の出荷台数予測を 60 万台から 67.5 万台へと上方修正し、ラップトップ全体の出荷台数も 92.5 万台から 100 万台へと引き上げた」 と彼は述べている。「また iPod 出荷台数の予測も、『nano』 の出荷台数を 850 万台から 1000 万台へと、『shuffle』 の出荷台数を 250 万台から 400 万台へと引き上げたことを反映して、1600 万台から 1800 万台へと引き上げた。」

今年のビデオ iPod 「真打」 登場はなし

また Gardner によると、彼の調査から、より大きな画面とヴァーチャルな Click-Wheel を備えたビデオ iPod は年末商戦までには投入される確立は低いとしている。「9 月 12 日に発表された iPod のラインアップの次は、1 月に Apple が開催する MacWorld San Francisco になるだろう」 と彼は書いている。「年末商戦の書き入れ時前に、もう一回新しいラインアップを求めている一部の投資家にとっては残念かもしれない。」

Macworld での iPhone 登場はなし、2500 万台の売り上げ予測は楽観的過ぎ

Gardner はまた、調査結果から Apple ブランドの携帯電話が一般に手に入るようになるのは暦年 2007 年第 1 四半期あるいは第 2 四半期始め頃なるともしている。「Apple の携帯電話が iPod nano の売れ行きの一部を食ってしまう可能性を考慮すると、経営陣としては nano の販売に悪影響を与えないように、実際の発売までまるまる一四半期ある 1 月の Macworld San Francisco では携帯電話は投入してこないだろう」 と彼は説明する。「Apple の携帯電話の投入直後 6 - 12 ヶ月の販売は合衆国内に限られ、製品は他と比較しても割高なもの -- 現在の携帯電話市場では上位 1/4 に入るほどの値段 -- になるだろう。こうした背景から、最初の 1 年で最高 2500 万台の売り上げを予測する最近の報道はあまりにも楽観的過ぎる。」

「われわれの Hold 評価を見直し、新規購入に傾くことになるかもしれないが、すべての条件が同じであれば、$71 を切った時点になると、12 ヶ月先のターゲットとして 20 パーセントの上昇を見込める*1」 と Gardner は続けている。「年末までにはこれ以上の新製品はないだろうと判断しており、携帯電話は 1 月には発表されないことからチャンスになるだろう。」

Gardner は Apple 株の評価を切り下げたものの、同社株の目標価格は $80 から $85 へと引き上げた。

*1:We might reconsider our Hold rating and potentially become more interested again for fresh money, all things being equal, on a pullback below $71, at which point the shares would offer 20 percent upside to our 12-month target,