AppleInsider: Apple がインターネットデバイスの市場調査を実施か?
Apple suspect in Internet device market study
By Prince McLean
Published: Tuesday, October 3, 2006 12:05 PM EST
次世代インターネット携帯デバイスのフォームファクタデザインの好みについて評価するよう参加者に尋ねる最近の市場調査を行った企業の一つとして、Apple Computer の名前が挙がっている。
同調査は、ことし初春にある私企業が行ったもので、全体のサイズ、形、画面サイズ、重さが異なる携帯デバイスの模型を 10 種類を参加者の前に用意し、それらデバイスからどのデザインがもっとも魅力的かに基づいて評価するように求めていた。
ある参加者によると、模型のほとんどは中空のケースだったとのこと。模型のディスプレイ領域には、Apple の Safari ブラウザに表示された Yahoo! サイトの画像がプリントされていたという。
参加者にはデバイスを手にする機会もあり、どの特徴やフォームファクタがもっとも望ましいかを示すよう求められたという。RSS へのアクセス、完全なインターネットアクセス vs. 制限付きインターネットアクセス、ホットスポット経由のインターネットアクセス vs. どこでもインターネット*1、携帯電話機能、さらに MP3 やテレビ番組へのアクセスなど、非常に広範な機能実装が提示されたという。
同調査ではさらに、参加者は同デバイスを音楽機能付き携帯デバイスか、インターネットアクセスのどちらに最適化してほしいかも尋ねられた。ある例では、FM トランスミッタおよび GPS 機能付き車載デバイスになっていた。別の参加者は、月 $50 の関連サービスを受けることで、デバイスの値段から $200 をセーブする契約か、2 年分のサービス料を前払いして $400 ドルセーブする契約のどちらを好むかも尋ねられたという。さまざまなデバイスは、$200 から $900 という様々な値段がついていた。
これら具体的な証拠がほとんどない状況から、Apple が同調査の依頼元だという確証はないものの、同社を除外する根拠もない。
興味深いのは、同調査の数ヶ月後に、調査で登場したデバイスのうち 2 種類が、「Hand held electronic device with multiple touch sensing devices*2」 と題し、9 月に浮上した Apple 特許申請 のイラストに登場したのを調査参加者が確認していることだ。
図 1E および 1F (下図参照) のイラストは、iPod のようなデバイスで、それよりもやや大きめのディスプレイ領域と入力ボタンセットが付いている。デバイスの一つには、小さなトラックパッドが付いており、その横にはコントロールキーが 2 セット備えられている。
特許申請の要約の中で Apple は、「タッチセンサーデバイスは例えばタッチパネル、タッチスクリーン、あるいはタッチセンサーの付いた被いから選択できる」 としている。また、上記イラストへの具体的な言及の中で同社は、図 1E には 「カメラ」 が、1F には「GPS モジュール」 が含まれていると説明している。
「カメラ 10E には通常、グラフィックディスプレイといったディスプレイ 12 や、ボタンといった入力デバイス 14 が含まれる」 と解説は続く。「GPS モジュール 10F は通常、グラフィックディスプレイといったディスプレイ 12 や、ボタンといった入力デバイス 14 が含まれ、場合によってはナビゲーションパッドも含まれる。」
Apple はまだ iPod デジタル音楽プレーヤ以上には消費者家電へと照準を広げてはいないが、同社は先月、iTV との名称の付いた $299 のセットトップボックス を暦年 2007 年の第 1 四半期にも投入することを明らかにしている。その後間もなく、iPod 携帯電話 を投入すると予測されている。
Apple がどの程度までその食指を消費者家電市場へとのばしていくのかは不明だが、最近行われた Intel 幹部のインタビューから、Intel は Apple と緊密に連携して 「次世代テクノロジ」 の開発を進めていることが明らかになっている。