AppleInsider: iPhone バッテリ駆動時間、仮想キーボードが初期テスタの懸念に

iPhone battery life, virtual keyboard concern early testers

By Katie Marsal

Published: Monday, June 18, 2007 10:00 AM EST


American Technology Research の経済専門家は月曜日、AppleiPhone 戦略に自信を見せているものの、多機能ハンドセットの正式リリースを前に、初期テスタが直面している懸念のいくつかに焦点を当てた報告書を発表した。

「大いに期待されている iPhone を、Apple が 6 月 29 日に合衆国全土の AT&T および Apple の両直営店で発売するまで 2 週間となった」とアナリストの Shaw Wu は報告書で述べている。 「われわれは iPhone の見通しについて楽観的で、同製品のマルチタッチインターフェースやフルページの Web 閲覧機能、ワイドスクリーン・ビデオ iPod、そして iTunes との緊密な連携によって、同製品は革新的で地殻変動を起こし得ると考えているものの、ここでは、バランスの取れた展望と分析をしたい。」


仮想キーボード

まずはじめに Wu は、ベータテスタや供給路からの懸念として、ユーザによってはデバイスの「仮想キーボード」テクノロジーに手を焼くかもしれないとしている。

「よい面としては、この設計を採用することで、Apple はデバイスのスクリーンを 3.5 インチへと最大化でき、見た目をすっきりさせることができた」と彼は述べている。 「しかし、物理的なキーボードに慣れているユーザは、画面をタイプするということに、物理的なボタンに比べて、一抹の不安を感じ不正確だと感じ、慣れるまでに時間がかかるかもしれない。」

ただし Wu は、ユーザは多くの時間を、メニューのスクロールや Web の閲覧などナビゲーション形式のタスクに多くの時間を費やすことになるだろうとして、大きな懸念は表明していない。 「電話をかける際に他のスマートフォンに対するアドバンテージとして見過ごされている点として、Apple の仮想ダイヤルが非常に洗練されており、固定された QWERTY キーボード上で記憶されていない番号をダイヤルするよりも簡単なのではないかという点だ」と彼は説明している。


バッテリ駆動時間

初期の iPhone テスタらにとってのもう一つの懸念は、Wu によると、バッテリ駆動時間だという。 Apple によると、iPhone は、最長 8 時間の通話時間 (6 時間のインターネット利用、7 時間のビデオ再生または 24 時間のオーディオ再生) が可能だとしている。同社はまた、iPhone は最大 250 時間 -- 10 日以上 -- の待ち受けが可能だとも述べている。

「これらの数字が正確なものであってほしいと思うが、われわれが得た情報によると、iPhone のアクティブなバッテリ駆動時間は、ヘビーユースの場合は 4-5 時間程度で、その他のスマートフォンと同程度であるようだ」と Wu はクライアントに向けて述べている。 「ただし、iPhoneiPod としても機能するため、Apple のパフォーマンスに関する主張が正確でない場合、4-5 時間のビデオ再生時間の後に電話として利用するような場合、海外旅行といった場面では不十分である可能性がある。」

Wu は、Apple がある時点で、同社の MacBookMacBook Pro ラインアップと同様の、交換可能なバッテリデザインへと移行してほしいと考えている。 「これにより、ユーザはより柔軟な利用ができ、Apple やそのライセンスパートナーにとって莫大な利益を生む可能性のあるバッテリのアフターマーケットを創出できる可能性も秘めている」と彼は述べている。


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企業向け電子メールサービス

American Technology のアナリストはここでややトーンを変え、iPhoneMicrosoft Exchange をベースにした企業向け電子メールサービスと互換性を持っているとした情報筋の声を伝えている。 しかし、その機能は、Research In Motion の BlackBerry が売りにしているほど強固なものではないようだ。

「これによって一部の企業ユーザが利用を手控える可能性はあるだろう。しかし iPhone は、Yahoo!Google が提供する人気の電子メールサービスを利用できるので、一般ユーザにとっては問題とはならないだろう」とクライアントに向けて述べている。

その一方、Wu は、iPhoneSafari Web ブラウザがその他のスマートフォンに対するアドバンテージになるだろうとしている。 「Microsoft の『Outlook Web Access』を経由して企業の電子メールにアクセスできるようになると現実的なソリューションになり、同期の手間が省けるかもしれない (Web 版の Outlook は、ネイティブで Exchange や Outlook にアクセスできる)」と彼は記している。

Wu は Apple 株の Buy 評価を維持して、自身による $145 という目標価格 に向けて、この先数ヶ月でさらに勢いが増すだろうとしている。