AppleInsider Review: Apple TV に対応した XtremeMac の 4 ポート HDMI 切替器

Review: XtremeMac's four port HDMI switch for Apple TV

Published: Friday, August 31, 2007 01:00 PM EST

XtremeMac の 4 ポート HDMI 切替器は、Apple TV を念頭において設計されたものだが、あらゆるゲームコンソールや、ケーブル / 衛星受信器、さらには DVD / HD ディスクプレーヤー、High Definition Multimedia Interface ポートをサポートする他のあらゆる機器をサポートしている。 XtremeMac の切替器は、丁寧に組み立てられており、お買い得だ。

HDMI まとめ

Apple TV (レビュー) を既存のステレオや TV セットに接続しているユーザのなかには、オーディオポートやビデオポートが見る間に足らなくなっていくことに気づいた人がいるかもしれない。 Apple TV の理想的な接続方法は、同機器にある HDMI ポートを使うものだ。このポートは、高解像度なビデオを扱えるだけでなく、同じケーブルでオーディオも転送できる。

HDMI のデメリットは、ケーブルが異様なまでに高いということだ。 CompUSA でも RadioShack でも、HDMI ケーブルは、単なるケーブルなのに、すべて 100 ドル以上している。ノーブランドの DVI → HDMI アダプタでも 50 ドルだ。そのため、Apple Store が XtremeMac によるさまざまな XtremeHD ケーブルを、わずか 20 ドルほどの価格にしているのは嬉しい驚きだった。

XtremeMac は、さまざまなケーブル、充電器、ケース、そして Apple の iPod や Apple TV のためにカスタムデザインしたアクセサリを製造している。今回レビューする HDMI 切替器もその中に含まれている。

XtremeHD HDMI 切替器の外観

XtremeMac の切替ボックスは、Apple TV と同じスタイルとサイズで、2 つ並べると奇麗なペアとなる。切替器にはビデオ増幅装置が含まれているので、AC アダプタが必要だ。装置は、4 系統の HDMI 入力と 1 系統の HDMI 出力を備えており、

入力系統選択のための薄型の IR リモートコントローラが付属している。ユニットの前面には 4 系統の HDMI ソースを示す LED インジケータがある。十分に明るいものの、目障りになるほどではない。そのインジケータの横には、リモコンを使わなくてもソースの切替ができるようにボタンが一つついている。このボタンはユニット前面のデザインにうまく取り込んであるので、リモコンを使わなくても操作できることに当初気づかなかったくらいだ。嬉しいことに、きちんと操作できる。

XtremeMac の価格は、競合する数多くのケーブルと同じ、わずか 99 ドルであることから、いろいろ欠点があるのではないかと心配する人がいるかもしれない。ところが、ユニットの出来は確かなもので、魅力があり、底にラバーの付いた底やつやのあるプラスチックの上部、そして金属仕上げのサイド (もっとも色のトーンは両者でやや異なる) まで Apple TV にそっくりだ。

オーディオとビデオ

XtremeHD ケーブルを使えば、ユニットの HDMI 入力系統はコンパクトな HDMI ポートを備えるデバイス -- Blu-Ray プレーヤーや Sony PlayStation 3、そして Microsoft Xbox 360 の Elite バージョンなど -- だけでなく、標準的な DVI 出力を持つデバイスやコンピュータをつなげることができる。 HDMI は、ステレオオーディオも備えた DVI コネクタのデジタルビデオの部分に相当する。

HDMI 出力も同様に、DVI ディスプレイが接続できるが、DVI ではオーディオを扱えない。 DVI ディスプレイを使用する際には、オーディオ入力を切り替えるためのマルチオーディオ入力かスタンドアロンオーディオの他に、切替器に繋がっている全デバイス用に別途オーディオケーブルが必要だ。 HDTV セットで全オーディオを分配するために使う場合は、余計なオーディオケーブルを走らせなくても済むように、HDMI 入力をもったセットを手に入れた方が良いだろう。

また、個人的に HDMI 切替ボックスと 20" Apple Cinema Display を繋いでみたが、問題なく動作した。切替ボックスに入力系統としてコンピュータを繋ぐと、ディスプレイのモデルとそれがサポートする解像度を検出するので、切替器が通常の接続の障害になることはない。入力系統間の切り替えは素早く、私がテストした全てのデバイスではどれも素晴らしい HD ビデオ品質を楽しめた。

HDMI = 非アナログ

DVI プラグではアナログビデオを転送できるが、HDMI は対応していない。例えば、Powerbook や MacBook の一部では DVI ポートからアナログの VGA ビデオを抽出できるドングルを持っている。これらラップトップの DVI ポートは、デジタル DVI とアナログ VGA 信号を異なるピンを使って運んでいる。

一方の HDMI では、アナログビデオ信号に対応した後方互換性がないので、この切替器は、他のあらゆるタイプの HDMI 切替器同様、VGA ディスプレイをサポートしていない。ところが、多くのビデオプロジェクタが、最高品質のビデオ入力として VGA しかサポートしていない。 HDMI 切替器に繋いで利用するディスプレイは、DVI か HDMI 入力でなければならない。

Apple TV での HDMI 切替

一部の読者からは Apple TV が一部新しいアルミフィニッシュの Apple Cinema Display では動作しないとの報告が寄せられているが、どんなディスプレイでもデジタル DVI か HDMI に対応していれば動作するはずだ。

一部の Apple TV ユーザからは、ある特定の HDTV が Apple TV ユニットに直接接続した場合にのみ動作し、切替器を経由してでは動作しないとの報告も寄せられている。ある Amazon ユーザによると、Samsung HDTV (HL-R5067W) に接続した Apple TV について報告している。それによると、両者を直接接続すると問題なく動作するものの、間に切替器を挟むと動作しないという。私がテストした Sony と Apple のディスプレイでは HDMI スイッチを使用しても一切問題はなかった。

XtremeMac スイッチは、Apple TV とおなじ底面積でデザインされているので、2 台を重ねて置くことができる。 Apple TV は上部から熱を放射するものの、ファンを使わないので、Apple TV を HDMI スイッチの上に置いた方が、より効率的を熱を放射できるだろう。

HDMI は、HD-DVD および Blu-Ray プレーヤー、HD ゲームコンソール、そして Apple TV 用に準備された HD コンテンツを含めた、720 または 1080 という解像度の HD ソースを念頭に設計されている。 Apple は現時点では iTunes で HD コンテントを販売していないので、HD に対応したケーブルテレビを契約して、それ用に機材を準備することになる。 Apple TV は確かに 720p の写真や HD のホームムービーを表示できるし、それ以外の HD ビデオもまもなくアナウンスされることだろう。

スイッチとケーブルの代替候補

XtremeMac の価格なら、コンポーネントビデオとステレオオーディを経由して、安い RCA ケーブルを使って Apple TV に接続してしまえば、HDMI ケーブルを購入するほど費用はかからない。 XtremeMac の HDMI-HDMI および HDMI-DVI ケーブルを試してみたところ、両者共にしっかりした高品質感に溢れる映像を楽しめたし、もちろんのことだが、4 〜 5 倍の値段がするケーブルと同じようにデジタル信号を転送してくれた。

Amazon のレビューでは、わずか 3 ポートの HDMI スイッチが XtremeMac の 4 ポートスイッチとほぼ同じ値段で提供されているが、ユーザの評価もまた低く、ケースとリモコンの見た目は安っぽい。ノーブランドの 4 ポート HDMI スイッチの多くでさえ、XtremeMac よりも高く、その価格は 150 〜 250 ドルにわたる。

Amazon での XtremeMac の HDMI スイッチの価格は 81 ドルだ。一方の小売価格は 99 ドルとなっている。 Belkin および Monster が出している HDMI ケーブルは各 60 〜 120 ドルで、一方の XtremeMac のものは 20 ドルだ。

まとめ

こうなったら XtremeMac の高品質のスイッチおよびケーブルしか、HDMI を接続したいと考えている人にとっての選択肢にならないだろう。両者とも Apple のオンラインストアおよび直営店、Amazon、そしてその他多数の量販店で購入できる。

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