AppleInsider Review: Apple の新 iPod nano は nano の薄い衣を纏った 5G video iPod [Page 4]
Review: Apple's new iPod nano is a 5G video iPod in a nano-thin shell [Page 4]
Published: Monday, September 10, 2007 10:00 AM EST
物理的特徴
3G nano は USB ドックコネクタケーブルと伝統的な iPod スタイルのイヤフォン、ユニバーサル iPod ドックのためのカスタムプラスチックトレイと共に出荷される。 本モデルは、トレイがなくとも、iPhone 用ドックも含めて、あらゆる iPod ドックにぴったりフィットする。 新しい nano は非常にほっそりしており、iPhone ドックに搭載すると、まるでお風呂に入っているかのように見える。 また、nano は簡単にジーンズの小銭用ポケットに入れることができる。オリジナルの nano を披露した Steve Jobs をドラマチックに真似をして友達や家族をビックリさせたい時にはぴったりだ。
nano のヘッドフォンジャックは、先代の nano と同じく、ユニットの下部、ドックコネクタの隣にある。 新しい nano は iPhone のように引っ込んだヘッドフォンジャックにはなっていないので、サードパーティ製の短い右に曲がったヘッドフォンでもまったく問題はない。
ホールドスイッチは、上部から下部へと変更されている。 スイッチは、プラスチックのスライダではなく、よりしっかりした見た目の金属製スライドスイッチになっている。 nano の彩色された前面は、そうしたスイッチや二つのコネクタを囲む下部パネルを覆っている。 また、nano にはマイクやクリックしてスキップするためのボタンのために必要な第 4 コンダクタがないものの、iPhone のヘッドフォンも利用できる。
3G nano は、4 GB のシルバーホワイトバージョン、あるいは、ソフトチャコールブラック、パステルミントグリーン、ターコイズブルー、そしてメタリックマルーンのような (Product)RED バージョンの 8 GB モデルが出ている。 ブルーとグリーンモデルは非常に女性的な感じがするが、新しいカラーはすべて、以前の iPod nano の色に比べて、やや暗くまじめな感じがする。
前面の色のついた酸化メタルの仕上げと磨き上げられた金属製の背面をもつ新しい nano は、フォームファクターとしてははるかに小さいものの、以前の iPod にとてもよく似ている。 つまり、背面がこれまでの iPod と同じようにすぐに傷だらけになり、あらゆる傷やあらゆる指紋がはっきりと見えてしまうのだ。 iPhone の場合、画面周囲のクロームのリムをへこませることはあるが、簡単には傷つかないざらついた背面を持っている。
ところが、nano の画面は iPhone と同じガラス表面を持っているようなのだ。 これまでの、よりソフトなプラスチックコートされた iPod であれば簡単にできたような、ヘッドフォンジャックやコインを使っても傷つけることができなかった。 Apple は、傷だらけになったという iPod ディスプレイ問題をうまい具合に解決してきたようだ。
薄い新 3G nano が、ハードドライブではなく Flash RAM を使っているとはいえ、オリジナルの 5GB iPod の二倍近くの容量を持っているというのはかなりの驚きだ。 2003 年の 3G iPod の横に置いてみると、新 3G nano は 3G の全体の四分の一を占めている白いフェースレイヤーと同じくらいの厚さだ。 Apple が新しいソフトウェア機能を積み重ねているとはいえ、iPod が小型化していくそのスピードには信じ難いものがある。
この中のどこにバッテリがあるのだろう？ Apple は、24 時間の音楽再生という理想的な持続時間を達成してきた。 そこでフル充電をしてから 16 時間ぶっ通しで再生をしたまま放置してみたところ、次の日でもまだ半分の量を示していた。 画面を利用すると -- ビデオ鑑賞やゲームプレイで -- バッテリは急速に消費される。 Apple は、ビデオ再生には 5 時間だとしている。 また、Nike+ アダプタに繋ぐと、バッテリの残量インジケータが 80% からおよそ 50% へと落ち込み、こちらもまたバッテリを大きく消費することに気づいた。
こういうことも勘案すると、5 時間のビデオ再生は非常に理にかなっている。 さまざまな使い方をしても、nano は一日中持つと考えても良さそうだ。 また、USB でコンピュータに繋いだ場合、わずか一時間程度でフル充電できるほど、再充電は高速だ。
新しい nano の Nike+ 機能のおかげで、すでに iPhone を持っている人を含めて、多くの人にとって魅力的なユニークな機能コンビネーションとなっている。 実際、iPhone のアーリーアダプターに Apple が提供する 100 ドルのリベートを使えば、他のより高価な代替品ではなく Apple のスマートフォンを選んだことで突如 100 ドル分リッチになった iPhone ユーザにとって、新 nano は人気商品となるかもしれない。
同期とソフトウェアの問題
iTunes がインストールされた PC につなぐと、画面にドックコネクタのアイコンが表示され、接続の解除前には必ず取り出しが必要なことを明示してくれる。これまでのモデルではその点がそれほどはっきりしていなかった。 同期している間、nano は iSync の「追いかける矢」のアイコンを表示する。同期のキャンセルは iTunes から行える。 同期が完了すると、nano はアニメーションメニューを表示して準備が整ったことを表示し、この場合は取り出すことなく接続解除ができる。 ディスクモードが有効になっている場合、接続解除前に必ず取り出す必要がある。
初めての同期の際、iTunes は新しい nano が壊れており、リセットの必要があると表示してきた。 その後、nano 1.0 ソフトウェアをダウンロードし、それを再インストールした。 私が購入したのは Apple Store に実機が展示される前のことだったので、バージョンが古く、nano ソフトウェアの最終バージョンが入っていなかったのかもしれない。
例えそうだったとしても、ビジュアル面で多数の欠点が見受けられた。 時々コントロールが一瞬もたついたり、一度などは、ストップウォッチがディスプレイの数字を上書きしてしまったこともあった。 大抵の場合 iPod のソフトウェアにはまったく問題ないために、このようなバグは目立つ。 Apple はイベントに間に合うように nano ソフトウェアの開発を懸命にすすめたようで、ソフトウェアアップデートでこうしたエラーは修正されるはずだ。
また、使用そのものに差し支えるような深刻な問題には一切遭遇しておらず、不具合も iPhone が出始めた最初の数週間に見られたものと共通している。 Apple がたまにある不具合の修正のために最初の二ヶ月で 2 回のアップデートをリリースしていることを考えると、nano のソフトウェアにある細かな欠陥も遠からず修正されるはずだ。
新しい nano 1.0 ソフトウェアをダウンロードして、nano をリセットした後に、iTunes は nano 用のプレイリストを作成し、同期用にライブラリから 1500 曲を抜き出した。 カレンダーやアドレスデータ、ビデオ、写真、そしてゲームの同期は手動で有効にした。 iPhone や他の iPod と同じように、iTunes での同期は簡単に設定できる。 私が同期で遭遇した本当の問題は、ゲームに互換性がないために同期されないことだった。
この互換性問題から、新しい nano および見直された iPod classic の両モデルは、2005 年に発表された 5G や 5.5G iPod と比較して、大幅に新しくなったファームウェアおよびオペレーティング環境を利用していることが窺える。 完全に新しくなった、微妙なドロップシャドウや切替にスライド -- Coverflow の利用 -- を施したアニメーション付きのメニューから、Apple は iPod 用に同社の Leopard のグラフィクスライブラリを採用しているようだ。 Apple が同社のコアテクノロジーを iPod へと移植したのか、単にその真似をしているだけなのかは不明だが、これは新しい iPod が iPhone や Mac ファミリーの一員であることを印象づけるのに役立っている。 今月末の Leopard への移行もまた、インターフェースの親密度向上に役立つはずだ。
初めての同期は、特に 8 GB 分のコンテントをフルにコピーするよう設定してある場合、通常非常に長い時間がかかる。 私は nano を Cinema Display の背面にある USB に刺したところ、低速な USB 1.0 を使っているとの親切な警告が表示された。取り出して USB 2.0 ジャックに接続した方が、はるかに高速で同期できる。
私が同期したのは、写真、ムービー、そして何時間分もの音楽だったが、まったく問題なく完了し、ビデオの再生もまったく問題なかった。 特に感銘を受けたのは、写真のテレビへの出力機能だが、ビデオのテレビ出力も素晴らしい機能で、コンポーネントビデオ入力や HDMI コネクタのないテレビを使っているユーザにとっては Apple TV の替わりになる可能性さえ秘めている。
ページ 5：ビデオコンスピラシー！；そしてまとめ。
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