AppleInsider Report: SEC から証言を求めて召還された Steve Jobs

Steve Jobs subpoenaed by SEC for deposition - report

By AppleInsider Staff

Published: Thursday, September 20, 2007 10:40 AM EST


Apple CEO の Steve Jobs が米証券取引委員会から、同社の元顧問弁護士に対する日付変更問題裁判において証言をするようにとの召還を受けた、と Bloomberg が報じている。

この問題に詳しい人々によると、この召還は SEC による調査の一環ではなく、同委員会が、Jobs や他の Apple 幹部に対するストックオプション交付の日付を変更したとして 4 月 24 日に起訴された Nancy Heinen に対する裁判における証言を求めるものだという。

Heinen の起訴の主な理由は、Jobs に対して 2001 年 12 月に交付された 750 株のオプションを 10 月に日付変更したことへの 関与 だ。. SEC は、オプションの本当の価格が、一株あたり 21.01 ドルだった 12 月 18 日から 18.30 ドルだった 10 月 19 日に変更されたことで隠されたため、Heinen の行為は投資家を欺くものだったということを証明しようとしている。

Apple の法務責任者は、事実としてはそうした取締役会は開催されていないのに、Apple の取締役会が Jobs に対して 2001 年 10 月 19 日に交付することを承認したとする記事録のねつ造という前述の件だけでなく、自身への自己取引についても起訴されている。 合わせると、Heinen および元 Apple CFO Fred Anderson は、Jobs、自ら、そして他の幹部に対して 2001 年に 2000 万ドル分を超えるストックオプションの日付変更を行ったとして SEC に告発されている。

先月カリフォルニアの裁判所に提出された文書によると、Heinen の弁護団は、45 人から証言を求め、そのなかには交付の対象者も含まれている。 彼女は自身への起訴事実を否認している。

Heinen と同じく SEC による正式な捜索を 前に Apple での職を辞した Anderson は、4 月に委員会と和解している。 この和解の一環として、彼は、罪を認めることも否定することもなく、150,000 ドルの罰金および手にした収益である およそ 350 万ドルの払い戻し に応じた。

彼と SEC との和解に続いて発表された声明のなかで Anderson は、2001 年の幹部チームの交付日付変更問題の関与に対する 責めの多くを Jobs に帰している。 彼の主張するところでは、2001 年 1 月末に Jobs が彼のところにやって来て、実際にはそのような承認はなかったのに、自らに大量の交付を取締役会から認められたと知らせたのだとしている。

それにもかかわらず、Jobs は不正行為に関しては SEC によって嫌疑が晴らされたようだ。 ところが今月の召還によって、彼の会社の日付変更スキャンダルをめぐって連邦調査官から彼が説明を求められるのは二回目となる。 1 月にも彼は、会見の内容については一切公表されていないが、司法省および米証券取引委員会との会見のために、弁護士に伴われて サンフランシスコ連邦ビルに赴いている。

当時の当局にとっての関心は、同様に 1997 年から 2002 年にかけて日付が変更されていた 6,400 を超える 追加のストックオプション交付についてだった。 Apple は SEC との協力のもと、12 月に発表した内容は、同社が不正に交付されたオプションの多くに 8400 万ドル払った というものだったが、この件をめぐる同社独自の内部調査では、Jobs や現在の経営チームのメンバーによる不正行為は見つからなかったとしている。

SEC は四月に、実質的に Apple を組織としてまた同社の問題のあるストックオプション交付について、同社の埋め合わせをしようという気持ちには罪を考慮する理由にはほとんどあたらないとして すべてを清算する 公式声明を発表した。i

Apple の協力は、なによりも、自己申告によるもので、独立した内部調査、その調査結果の政府との共有、不正行為の再発防止のために導入された新しい管理システムの実施からなっている」と同リリースにはある。

このリリース後、SEC が唯一対象としている被告は Heinen だけとなっている模様だ。