AppleInsider: Mac OS X Leopard に向かって: Dock 1.6 [Page 3]

Road to Mac OS X Leopard: Dock 1.6 [Page 3]

By Prince McLean

Published: Wednesday, October 10, 2007 10:00 AM EST


Applications Stack

シングルクリックで Applications フォルダの中身を Exposé のようにアクセスしたい場合でも、毎日は使わないアプリケーションのアイコンで Dock を埋め尽くさなくても良い。 実際にどの程度うまく機能してくれるのだろう? 非常にうまい具合に機能する: Applications Stack をクリックしてその中身をポップアップさせれば、探している物を求めてアイコンをスキャンする必要さえない。初めのひと文字 (または初めの数文字) をタイプして探しているアプリケーションを選択する。そしてリターンキーを押せば、そのアプリケーションが起動する。 矢印キーを使って選択を切り替えることもでき、新しい文字を入力して新しい選択肢へとジャンプすることもできる。 これは素晴らしいアプリケーションランチャーだ。

唯一の欠点は、一部の開発者が自らのアプリケーションをフォルダにゴチャゴチャ入れて、その各々に自社の名前をつけたがることだ。その代表例が AdobeMicrosoft だ。 親愛なる Adobe、私は御社が Photoshop を作っていることは知っています。 ですから、私の Photoshop を「Adobe Photoshop」と呼ばないでください。そして、お願いですから「Adobe Photoshop」フォルダのなかにゴチャゴチャと物を突っ込まないでください。 フォルダを迂回してプラグインをインストールする方法をしている人なら誰でも、Show Package Contents を処理できます。 私には Photoshop アイコンだけをください。 私たちは Mac ユーザなんです。お忘れですか? 私たちは、Windows のように Programs Folder をメチャクチャにして、オペレーティングシステムがアプリケーションを見つけられないという警告を受け取る必要もありませんし、単にアプリケーションを起動するためにスタードメニューのプログラムマネージャに隠された何個ものアイコンを設定することも想定していません。

もちろん、Applications Stack だけが Leopard で Dock に入っていないアプリケーションを起動する方法ではない。 Spotlight も今や Quicksilver のような高速アプリケーションランチャーになっている。 Apple (⌘) + スペースを押して「ill」と入力すれば、即座に「Adobe Illustrator」を検索として表示し、スペースバーを押すと起動できる。 Spotlight と Application Stacks の両方で、Dock のアプリケーションアイコンの山やデスクトップに散らばるアプリケーションエイリアスを掻き分けることなく瞬時にアプリケーションを起動できる。 これによってドキュメントや最小化されたウィンドウのための Dock スペースが空く。


Documents Stack

もちろん、最近のドキュメントもすべて Dock に格納しておく必要はない。 もっとも頻繁に利用するファイルへのショートカットをいつも提供してくれるアップルメニューに加えて、Dock にある新しい Documents Stack も Applications Stack と同じようにドキュメントのすべてのフォルダに素早くアクセスできるようにしてくれる。 すべてのクライアントをフォルダ単位で整理していたり、あるいは自分で理解できる方法で整理している場合、Dock の Documents Stack をクリックできれば、すべてのフォルダを満載したウィンドウが飛び出してきて、探しているファイルのサブセットを Finder で簡単に素早く特定できる。

これで Finder を選択したり、これまでのウィンドウ表示をそのままにしたい場合に新しいウィンドウを開いたり、Documents フォルダを選択したりして、長いリストを下って求めるフォルダを見つけるまでに何回かのクリックを省略することができる。 Documents Stack を使えば、遅々とした手のかかるナビゲーションを経ることなく、求めるサブフォルダへと素早く到達できる。

Leopard が FInder アイコンで多くのドキュメントタイプの実際のコンテンツを動的に描ける (Windows Vista がすでにできるように) ことから、Finder ウィンドウを開いてアイコンを選択したり Cover Flow 表示したりすることなく Document Stack で散らばったドキュメントも素早く検索できようになっている。 Documents Stack によって、素早く直感的に探している物を見つけることができるようになった。 同様に、独自の画像やドキュメント、ムービーを作成して、Stack にしてしまえば、簡単に参照できるようになる。


Downloads Stack

Leopard では、ダウンロードファイルのために新しい手法が取り入れられている。 ウェブからのダウンロードや電子メールの添付ファイルをデスクトップ上に放り込んでおくのではなく、標準ですべてのダウンロードを独自のフォルダ ~/Downloads に放り込むようになった。 このフォルダの Downloads Stack により、 ダウンロードした最後の項目が探しやすくなる。Finder ウィンドウでいろいろな場所を掘り返す必要もないし、ブラウザにダウンロード場所を表示するように頼む必要もない。

何かをダウンロードすると、Downloads Stack がジャンプしてダウンロードが完了したことを知らせてくれる。 Stack Dock アイコンもアップデートされて、最新のダウンロードをスタックの最前列に表示してくれる。 そのスタックをクリックして最近のダウンロードを広げると、新しい物は下に表示される。これはあまり理に適っていないように感じられるが、結果としてマウスポインタに近い方にターゲットが来ることになる。

Leopard の初期のビルド (および Apple が自社のサイトで紹介しているものも) では、Downloads Stack は広がって表示されるアイコンの一番上に最新のダウンロードを表示していたのだが、アーチの一番下に「Finder で表示する」リンク置かれていた (上図左の写真を参照)。 Leopard の最新ビルドではこれが逆になっており、Finder リンクがトップに置かれ、新しいダウンロードはターゲットに最も近い下の方にある。


スラリとしたクリーンな新 Dock

これら 3 つの Stack は、Apple によって Dock に設置されており (簡単にドラッグしてポンと削除できる)、多くのユーザが Dock に残しておきたいアイコンの数を最小限にできるようになっており、アイコンサイズを縮めることなく最小化したウィンドウのためにスペースを残せる。 言い換えると、Dock もデスクトップも散らからずに済むのだ。

新しい Dock は、Spotlight ともに、アプリケーションもファイルも簡単に素早く位置を特定でき選択できるようになっている。 加えて、新しい Finder にはよりスリムでスペースを節約できる Dock のようなサイドバーを備え、ファイルやフォルダ、そしてアプリケーションを後で使えるように取っておける Shelf のようにも機能する。 Mac OS X Leopard に向かって: Finder の記事で指摘したように、新しい iTunes のようなサイドバーで、ユーザが求めるどんなファイルやフォルダも、そのリンクと共に Finder ウィンドウを簡単にカスタマイズできるようになった。

Finder の Dock アイコンはまた、そのドックリングメニューにいくつかの機能ショートカットを備えるようになり、新しいフォルダ、新しいスマートフォルダ、検索の実行、「フォルダへ移動」(パスを入力できて、見えないディレクトリをブラウズするのに便利)、そして「サーバに接続」(WebDAVFTP、AppleShare、NFS、SMB Windows ファイルサーバへの URL アドレスを入力する)。 すでにウェブ上に公開されている Leopardスクリーンショットはこうした機能を表している (下図)。


Mac OS X Leopard Dock

残るデスクトップ唯一の問題は、Dock 内の大量の最小化されたウィンドウだ。 あまりに数多くのウィンドウで混雑したデスクトップと、あまりに数多くの最小化されたウィンドウでいっぱいになった Dock のどちらかなんて選びたくないという人に、Leopard はこのジレンマを解決するためにもう一つの新機能を提供してきた。次回の「Leopard に向かって」ではその機能を取り上げる。

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