AppleInsider: Apple の 3G iPod shuffle レビュー: 大きすぎた一歩? [Page 5]

Apple's 3G iPod shuffle reviewed: a step too far? [Page 5]

By Aidan Malley

Published: Saturday, March 21, 2009 06:50 PM EST


まとめ: 長所と留意点

新しい iPod shuffle にたいするあらゆる批判を考慮しても、ここ AppleInsider に集うユーザーに見放されることはないだろうし、少なくともある程度は気に入ってもらえることは難しいことではないだろう。 やや複雑になった同期プロセスを別にすれば、本機はいぜんとしてエクササイズ用 iPod の極みであるし、iPhone やその他のもっとサイズの大きな iPod のお供になる可能性も非常に高い。 プレイリストが追加できるようになったことで、再生可能なものにもっと変化をつけたいと思っていた人にとっては有利になるだろうし、リモコンがついたことで、ジョギング中でもプレーヤーが服とともに飛び跳ねたりすることがないので、コントロールしやすいはずだ。

また、従来の iPod shuffle をもっていながら、もっと大きな容量を求めていた人は、間違いなく幸せになれる。 転送スピードが遅いために辛抱強さが試される面があるが、4GB という容量によって、過去の iPod shuffle のほとんどで 1GB しか利用できなかった当時よりも、はるかに多くのバラエティが楽しめるようになった。

ただし、この iPod は、最近の記憶のなかでも、潜在的購入者に買いたいのかという自問をせまる、はじめてのモデルだ。 ある特定のヘッドフォンやある特定のアクセサリしか使えないようなものを購入して、身動きが取れなくなっても良いか?  プレイリストを切り替えるにあたって数秒間待たされたり、選択した音楽を読み込ませるために 15 分も待たされても辛抱強くいられるだろうか?  多くの人はそうではないし、以前はそんな必要はなかったところにそうした選択をせまるというのは、控えめに言っても、不幸なことだ。

Apple は、同社独自のデザイン美学はいうまでもなく、iPod shuffle で可能なことの限界にぶつかったということがますます明らかになった。 再デザインのための再デザインでは、誰にも感銘を与えられない。ボタンやサイズを毛嫌いするあまりに手軽なコントロールをなくしてしまっては、誰のためにもならない。 Apple は、第 4 世代に向けては iPod shuffle の原点に戻ることを考えるか、プレーヤーにはスクリーンが必要か、100 ドルという大台を下回る必要があることを認める必要がある。 単にデバイスを小さくしても、ものごとは良くならないのだ。


iPod shuffle 3G と 2G


評価:5 点中 3 点


5 点中 3 点

メリット:
より小さく、より洗練されたデザイン
少なくとも場合によっては便利なリモコン
オーディオブック、プレイリスト、そしてポッドキャストのサポート
オーディオ品質の向上
予測よりも良いバッテリー駆動時間


デメリット:
リモコンへの過剰なまでの依存、変更ができないこと
特製のヘッドフォン、アダプターへのユーザーの囲い込み
あまりに待ち時間の長い VoiceOver
第 2 世代よりも短いバッテリー駆動時間
あまりに遅い転送スピード

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