AppleInsider: Apple、Snow Leopard に YouTube へのサポートを組み込み
Apple building YouTube support into Snow Leopard
Published: Monday, April 27, 2009 11:00 AM EST
Apple は YouTube への支持をいっそう鮮明にし、Google が所有する同動画共有サービスへのサポートを組み込むことで動画標準をオープンにして、Mac OS X 10.6 Snow Leopard に含まれる同社のフラッグシップ・アプリケーションのひとつとするようだ。
QuickTime X Player の新バージョンの 画面記録から明らかになったのは、同リリースにはいくつかの動画共有オプションが含まれていることだ、と同メディアプレーヤーのベータ版に詳しい人々は明かしている。
特に同アプリケーションでは、ユーザーが対応する動画ファイルを直接 YouTube にアップロードできるようにしている。 ユーザーには YouTube のユーザー名とパスワードを入れるためのプロンプトが表示されるだけで、残りは QuickTime X Player が処理してくれる。 そうした処理には、動画を共有サービスに適したファイルへと変換する作業や、変換したファイルを適切なユーザーアカウントにアップロードすることが含まれている。
もちろんのことながら Apple は、動画ファイルをアップロードして MobileMe Gallery で公開できるようにしている、自社の MobileMe サービスのための同様のオプションも提供している。 どちらのオプションも、QuickTime X Player のインターフェースにある新たな「Share」メニューを経由してアクセスできるようになっているという。
同じメニューはまた、動画を iPhone や iPod、Apple TV での再生に適したフォーマットにするために、現在は QuickTime Player 7.6 のダイアログに「Export...」 としてまとめられている複数の動画保存オプションに置き換わるものとして表示されるようだ。 こうした場合には、動画は適切なフォーマットに変換され、ユーザーの iTunes ライブラリーに追加され、そこからさまざまなメディアでバイスと同期できるようになる。
QuickTime X Player に YouTube サポートを加えたことで、Apple は同社の核となる三つのビジネス分野でサードパーティーの動画サービスをネイティブにサポートすることになる。 Apple は、当初より YouTube を iPhone 体験の目玉として、同サービス上の動画を閲覧するためのカスタムアプリケーションを搭載し、さらには Apple TV にも 同様の機能を追加 している。
YouTube サービスを所有し運営する Google は、開かれた Web 標準の採用を推進する Apple にとってもっとも強力な仲間のひとりだ。 Apple がタッチスクリーン・ハンドセットに YouTube 用アプリケーションを搭載という合意の一環として、Google は同社の膨大な動画アーカイブを Adobe 独自の Flash フォーマットから H.264 標準へと 変換する ことに合意している。
このパートナーシップは、自社のタッチスクリーン・デバイスは Adobe への依存とは無縁でありたいと願っているため、同プラットフォームの Flash 対応機能は 必要ない という Apple の主張を支持するものとなっている。