原文: Apple corners market on 10.1-inch LCD, OLED screens - report
By Slash Lane
Published: Tuesday, January 12, 2010 07:45 AM EST
アジア製の 10.1 インチマルチタッチ LCD と OLED ディスプレイが、市場から姿を消したといわれている。あるデザイナーによると、Apple が「すべて前注文した」からだとのこと。
先週ラスベガスで開催された Consumer Electronics Show で、TG Daily は匿名のデザイナーからの話として、当該のスクリーンサイズは 現在入手不能 だとのことで、その理由は Apple が、あまりに多数のスクリーンを注文したため、他の誰かが購入できなくなっていると考えられる、ということのようだ。
「我々は、ある顧客のために製品を設計していて、10 インチのスクリーンが必要だった」とその消息筋は語っている。「ところが、何ヶ月もかけたにもかかわらず、アジアのサプライヤーからはひとつとして入手できなかった。」
OLED、つまり有機発光ダイオードは、バックライトなしでカラー画像を表示できる。 また消費エネルギーも少なく、画像品質も優れている。 こうしたスクリーンは、最近 Apple のライバルらの間で人気の選択肢だった。Microsoft は自社の Zune HD に、Google は Nexus One スマートフォンに採用している。
テクノロジー的な優位はあるものの、割高でもある。 11 月のある報道では、Apple タブレットを OLED ベースにした場合、現在の価格からすると、ビルドするにあたって 1,500 〜 1,700 ドルほど のコストがかかるとしていた。 当時 OLED タブレットは 2,000 ドルになると予測されていた。
しかし、未だに発表されていない Apple タブレットは、1,000 ドルを下回る最終価格になると広く見積もられている。 Piper Jaffray のアナリスト Gene Munster は、Apple は、平均販売価格 600 ドルで 1400 万台のデバイス を得る可能性もあると考えている。
12 月には Oppenheimer のアナリスト Yair Reiner が、OLED スクリーン搭載の見方を 取り上げて反論した。 彼によると、Apple の供給路をチェックすると、デバイスは、iPhone にあるものと同じ LTPS LCD テクノロジーを採用した 10.1 インチのマルチタッチディスプレイを採用するはずだ、というのだ。 彼は、平均販売価格を 1,000 ドルと予測している。
Apple は、自社タブレットを 1 月 27 日 にサンフランシスコの Yerba Buena Center for the Arts で開催するイベントで発表すると見られている。 各種報道では、同ハードウェアは 3 月 に発売されるという。