AppleInsider: Apple、499 ドルからのマルチタッチ「iPad」タブレットデバイスを披露
原文： Apple reveals multi-touch 'iPad' tablet device starting at $499
ハードウェア
このデバイスは、厚さ 0.5 インチで重さ 1.5 ポンド -- Jobs 曰く、どのネットブックよりも軽量 -- さらに 9.7 インチのディスプレイを備えている。 また、CPU とグラフィックを含んだ 1GHz Apple 製 A4 プロセッサーを搭載している。
「すべてがひとつのチップになっており、素晴らしい性能です」と Jobs は水曜日の基調講演で語った。
彼はまた、デバイスはビデオを鑑賞で 10 時間のバッテリー持続時間を持ち、一ヶ月間の待ち受けが可能であることを繰り返した。 16GB から 64GB のフラッシュストレージを備え、3G 通信機能の有るモデルと無いモデルが登場する。
iPad には、IPS テクノロジー付の 9.7 インチ LED バックライトディスプレイが備えられている。 視野角度は 178 度で、132 dpi で 1024x768 ピクセルという解像度を誇る。
サイズと重量
- 高さ： 9.56 インチ (242.8 mm)
- 幅： 7.47 インチ (189.7 mm)
- 厚さ： 0.5 インチ (13.4 mm)
- 重量： 1.5 ポンド (.68 kg) Wi-Fi モデル；1.6 ポンド (.73 kg) Wi-Fi + 3G モデル
ディスプレイ
- 9.7 インチ（対角）LED バックライト光沢ワイドスクリーン・IPS テクノロジー搭載マルチタッチディスプレイ
- 132 ppi で 1024 × 768 ピクセル解像度
- 耐指紋コーティング（Fingerprint-resistant oleophobic coating）
- 複数言語・文字の同時表示をサポート
Wi-Fi + 3G モデル
- UMTS/HSDPA (850, 1900, 2100 MHz)
- GSM/EDGE (850, 900,1800, 1900 MHz)
- Data only2
- Wi-Fi (802.11 a/b/g/n)
- Bluetooth 2.1 + EDR テクノロジー
ロケーション
その他の機能：
- 30 ピン Dock コネクター（iPod および iPhone と同型）
- 10 時間のバッテリー持続時間（一ヶ月以上の待ち受け）
- 完全容量性マルチタッチインターフェース
- 16 〜 64GB の Flash メモリーストレージ
- 1 GHz Apple ブランド A4 チップ（自家開発）
- Bluetooth 2.1 + EDR
- 802.11n WiFi
- 内蔵スピーカー
- 内蔵マイクロフォン
同梱：
- iPad
- Dock コネクタ USB ケーブル
- 10W 電源アダプター
- ドキュメント
データ
水曜日の Apple イベントでは、 AT&T からの合衆国内のみを対象としたデータプランが発表された。 接続には、250MB までは月額 14.99 ドル、無制限データ接続は月額 29.99 ドル。 また、AT&T の国内 Wi-Fi ホットスポットへの接続も可能となる。
3G ネットワークへのアクセスは、3G 搭載 iPad を購入しなければならない。 3G 接続可能なハードウェアは、130 ドル高くなる。
Apple CEO の Steve Jobs は、今のところ発表できるような国外のプランはないものの、同社は 6 〜 7 月という時期までには実現したいと考えている、と語った。 デバイスは、アンロック状態で出荷され、GSM マイクロ SIM カードがサポートされる。
ソフトウェア
標準アプリケーション：- Safari
- Photos
- iPod
- Calendar
- Contacts
- Notes
- Maps
- Movies
- YouTube
- iTunes Store
- App Store
現行の iPhone および iPod touch アプリケーションは iPad でも動作する。 タップすれば、既存のアプリケーションをフルスクリーンモードで実行できる。
また、ここで発表されたのは、Apple の電子ブック用アプリケーションの「iBooks」だ。 Jobs は Amazon が同社の Kindle で電子ブック市場を切り拓いたとして讃えたものの、Apple はそのモデルをさらに向上させることを目指していると語った。
「私たちは、彼らの肩の上に立ち、もう少し先へと進みます」と彼は語った。
Jobs は、このハードウェアが「タイプするには理想的（dream to type on）」 とし、ハードウェア上でアプリケーションにアクセスして、読書やメディア・コンテンツを閲覧する方法をデモンストレーションした。 また、物理キーボードがついた充電ドッキングステーションも含まれている。
さらにカレンダー、アドレス帳、地図、そして音楽アプリケーションも内蔵されている。 同デバイスは iTunes ストアにも接続できる。
「音楽を見つけ、購入できます」と Jobs。 「映画、テレビ番組、ポッドキャスト、iTunes University -- すべてが組み込まれています。」
さらに、YouTube ストリーミングサービスのハイビジョンコンテンツにもアクセスできる。
「これは使っていて最高です。 ラップトップよりもはるかに親密で、スマートフォンよりもはるかに能力が高いのです」と Jobs。
彼はそれから、デバイス上でのウェブ閲覧をデモンストレーションした。 Jobs は、サンフランシスコの Yerba Buena Center for the Arts のステージ上に据えられたカウチに座り、Fandango で映画チケットを購入した。
Jobs はまた、電子メールの送信、コンテンツの閲覧、そして写真をフリップして眺めることもやってみせた。 写真が撮影された場所は、統合された地図アプリケーションで眺めることができる。 また、iPhoto とおなじように機能する写真スライドショーもできる。
タッチスクリーンのキーボードは、デバイスを水平方向で使用している時には、画面半分を占める。
Jobs はまた、Mac OS X デスクトップのカレンダーアプリケーションとそっくりなカレンダーアプリケーションもデモンストレーションした。 彼はまた、iPad 上で iTunes コンテンツを購入し演奏するようすもみせ、「Up」や「Star Trek」といった映画からのハイビジョンクリップもデモンストレーションした。
新聞を読むことの「エッセンス」を取り込みたかったという同社幹部の声を紹介しながら、New York Times リーダーもまたデモンストレーションされた。 iPad 上でのデザインは、伝統的な新聞の一面のような見た目だった。
イベントでは、ゲームについても大きく時間を割き、Gameloft の「Nova」や「Snocross」と呼ばれる ESPN が新たにライセンスしたタイトル、そして EA の「Need for Speed」が iPad 上で実行されるようすが披露された。
その他にデモンストレーションされたのは、Major League Baseball アプリケーションで、これはユーザーが生中継の試合を追跡でき、ビデオハイライトやプレーヤー情報を見られるようにしている。 同ソフトウェアは、MLB.com とも統合されており、プレーヤーの「カード」や記録なども閲覧できる。
水曜日以降、開発者らは、自分たちの iPhone アプリケーションを「シミュレータ」でテストできるようになった新しい SDK にアクセスできるようになった。
アクセサリー
iPad Dock： iPad に電源を供給し、コンピュータに接続できるようにすると共に、Camera Connection Kit を経由してアクセサリーを利用できるようにする。
iPad Camera Connection Kit： カメラから二つの方法で写真やビデオをインポートできるようにする。 Camera Connector では、カメラの USB ケーブルを使って写真やビデオを iPad へと取り込めるようにする。 あるいは、SD Card Reader を使って、カメラの SD カードから写真やビデオを直接インポートすることもできる。
iPad USB Power Adapter： 10W USB Power Adapter は、iPad をコンセントから直接充電できるようにする。 また 6 フィートの長さのケーブルによって、さらに離れた場所から充電することもできる。
価格
16GB モデル（Wi-Fi のみで 3G はなし）が 499 ドル、32GB および 64GB モデルはそれぞれ 599 ドルならびに 699 ドル。 3G 搭載モデルは、それに 130 ドルを上乗せ。
Wi-Fi のみ：
- 16GB - 499 ドル
- 32GB - 599 ドル
- 64GB - 699 ドル
3G 搭載：
- 16GB - 629 ドル
- 32GB - 729 ドル
- 64GB - 829 ドル
利用可能時期
Wi-Fi モデルは全世界で購入でき、出荷予定日は 60 日。 3G モデルは、90 日で出荷。
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