AppleInsider: Apple iPad ハンズオン(動画と写真)

原文: Hands on with Apple's iPad (with videos and photos)

By Daniel Eran Dilger
Published: Wednesday, January 27, 2010 11:30 PM EST
今日の Apple イベント以前の大きな疑問は、多くの人が購入したいと思うようなタブレットサイズの製品を同社がどう送り出してくるのか、ということだった。 ステージ上の Steve Jobs は、その多くに答えてくれたものの、もっとも強力な答はその新しいデバイスを自分の手に持ってみることだろう。

大いなる予測
Jobs は、その新しい iPad を自社の iPhoneMacBook 製品の間にくるものとして位置づけた。 しかし、成功するためには、あることをするにあたってはそのどちらよりも優れている必要がある、と彼は指摘していた。 今日のネットブックは、なにもまともにこなせない。それらはただ安く、小さなネットブックでしかないのだ、と Jobs。
Apple が 10" iPod touch をリリースしてくるだろうことは広く予測されていたし、本質的にそれが iPad である。 しかし、実はそれはハードウェアについてしか当てはまらない。 iPad の大きなスクリーンは、MacBook の美しい IPS LCD ディスプレイと iPhone のマルチタッチセンサーとを融合したもので、実質的には情報ブラウザーである iPhone アプリが、主にマルチタッチインターフェースによる完全なデスクトップアプリへと洗練・成長できるおおきな余地を生むことになった。
この紹介ビデオでは、iPad の 360 度全景と共に、ちょうど iPhone のようにホームスクリーンアプリを表示する様子をお見せする。 しかし、iPad の実際のアプリはどちらかというとデスクトップ Mac のアプリのようであり、場合によってはそれよりもいい感じで、特に美しい新しいマルチタッチ Calendar アプリではそれが顕著だ。

iPad カレンダー

iPad 最初のサプライズ
実際に見てみると、そのスリムで新しいタブレットサイズデバイスでまず最初に、そしてもっとも驚くのは、縦方向にして使うことだ。 そのデバイスのコンセプトを形づくっているもっとも楽しい場面は、水平モードで使う*1iPad はどちらのモードでも動作するが、ほとんどの場合(アプリによってはどちらかの方がより良かったりする。例えば、Keynote は水平モードのみ)、垂直方向がドックで使う際の方向だ。 またそれが、ちょうど iPhoneiPod touch のように、Apple が自社サイト上で紹介している姿でもある。
これは、使ってみてはじめてその意味が分ってくる。 突然、キーボードのないラップトップがタブレットなのだという先入観が消え失せ、あたかも iPad がデジタルのメモ帳であるかのように見ている自分に気づくことになるのだ。 私たちは普段、螺旋綴じされたノートを横向きには使わない。
次のサブライズは、それが単に大きなスクリーンを持った iPod touch ではない、ということだ。 Apple がバンドルしたアプリ、そして一部選ばれた開発者らが作成した初期のサードパーティ製アプリも含め、そのスクリーンを新しいかたちで最大限に活かすようにすべて再デザインされており、そこに洗練と深みが加えられている。そうしたアプリは、ただ広がってより大きなスペースを占めるだけではないのだ。
Calendar、Notes、Mail、Photos、その他のアプリはすべて、慣れ親しんだ iPhone インターフェースにデスクトップ Mac 体験の要素を注ぎ込んだような感じで拡張されている(下)。 iPhone のメニューひとつに一ページという慣例ではなく、Settings といったアプリでは一度に複数のメニューレベルを表示する。 Mail では、iPhone のような表示で、メッセージプレビューや受信箱を、すべて同じ画面上に表示する。

iPad メニュー

小さなサイズが原因で iPhone では実用的ではなかったものが、iPad では自然で、ほとんど魔法のような感じになる。 Photos アプリは、iPhoto の要素を取り込み、指ベースでアルバム間をナビゲーションでき、さらには Faces や Places による整理もできるようになっている。 AppleiWork スイートはそれぞれ、廉価な 10 アプリとなり、それそれがデスクトップバージョンのほとんど -- すべてとはいわないまでも -- の機能を備え、しかも直感的なマルチタッチジェスチャーで完全にコントロールできる。
ミスをしたら、Undo ボタンを押せばよい。 ツールバーや検索機能は、Mac アプリを彷彿とさせるが、ポップアップメニューは iPhone の画面のようだ。 どちらかに親しんでいれば、iPad の使い方もわかるだろう。
同時に、iPad はまた、提供されている 140,000 本の iPhone アプリのほとんどを動かせる。 また、iPad はそれらアプリを iPhone 上とおなじサイズでネイティブに走らせることも、同じアプリを二倍表示にして画面のほとんどをつかって表示することもできる。 Facebook など、一部のアプリでは iPad の 1024x768 という大きな画面上で、ややピクセルが目立ち引き延ばされたように見えるが、既存のゲームは素晴らしい表示になる。 実際、iPad は再レンダリングのためになにかやっているのではないか、と複数の代表者に質問してしまったくらいだ。ピクセルを二倍にしても、iPhone のゲームは素晴らしい表示で、再生もスムーズだからだ。
開発者らは、iPad で動作するように既存アプリのカスマイズ版を作成することもでき、そうしたアプリがどういう感じなるのかは、Apple がいくつかデモンストレーションをしていた。 より広くなった画面のおかげで、開発者らがゲームや他のアプリでできることを考えると、ただただすごいとしか言いようがない。

ページ 2 / 3: 見当たらない機能、ハードウェア面でのサブライズ

次のページへ 次のページへ 前のページに戻る 

*1:Most fan art conceptualized the device to be used in landscape mode.