AppleInsider: Apple、iPad に機能追加してビジネスユーザーをターゲットに - 消息筋
原文: Apple to target iPad at business users with added features - sources
エンタープライズにおける iPad
Apple はまず手始めに、同社の Office 互換生産性スイートである iWork を、マルチタッチで作り直して移植した。 iPad を Keynote プレゼンテーションツールとして位置づけ、同デバイスは直接プロジェクターを接続できるように VGA 出力をサポートしている。 プレゼンテーションをおこないながら、仮想のレーザーポインターでスライドに印をつけることもできる。
Apple のビジネスユニットと話をした消息筋によると、同社は、まだ一般にはアナウンスされていない追加機能にむけて作業をしているという。 こうしたなかには、ローカルファイルサーバーから共有ファイルにアクセスできるようにするだけでなく、iPad アプリから直接ネットワークプリンターをサポートできるようにすることが含まれている。
iPhone ではすでに、ユーザーのメール受信箱やウェブサーバーに保存されたファイルにアクセスできるようになっているし、Apple の無料の iDisk アプリを使えば、WebDAV ベースの MobileMe クラウドファイルサーバーからのファイルにアクセスもできる。 同社は、オフィス内の標準的なローカルファイル共有にアクセスできるような類似のアプリを製作していると言われている。これは、iPhone OS ですでに iWork、Office、PDF、そして他の一般的なファイル形式を問題なく読み込めることを勘案すると、大した作業ではないだろう。
Google は、ネットブック用に同社がこれから予定している Chrome OS オペレーティング環境でファイルを扱うにあたって、Mac や PC がコンピューティングの黎明期から採用し、1980 年代に類型化した「ドライブにあるファイルを見つける」インターフェースではなく、似たようなアプリ中心の手法を実装しようと計画している。
エンタープライズにおける iPhone
Google による Android と Chrome OS という重複イニシアチブとは異なり、Apple は統一したオペレーティングシステム戦略をもち、iPhone から iPod touch、iPad までをカバーし、アプリとエンタープライズ販売の両面において好調にすべりだしている。 2009 年末までに Apple は企業アカウントを対象に 200 万台の iPhone を販売し、エンタープライズ向けスマートフォン市場において同社が 7% のシェアを占めるようになったとの 推定されてもいる。 これ以外に 500 万台の iPhones が、個人によってビジネス用としても用いられていると推定されている。
今週発表された同社最新の業績報告書で Apple は、iPhone が 2 年連続で JD Power and Associates による 顧客満足度 No. 1 にランクされ、エンタープライズ市場においても急速に成長し、合衆国内 Fortune 100 企業のうち 70% が積極的に iPhone を評価・展開している、としている。 海外では、Apple COO の Tim Cook によると、Financial Times 100 企業の半数が同じようにしているという。
iPad についてより詳しくは、AppleInsider による ハンズオンレビュー[和訳] をご覧いただきたい。