AppleInsider: iPad のカスタム Apple A4 プロセッサーには ARM の CPU、GPU を同梱

原文: iPad's custom Apple A4 processor includes ARM-based CPU, GPU

By AppleInsider Staff
Published: Thursday, January 28, 2010 03:50 PM EST
Apple によるカスタムビルドプロセッサー内部の詳細が、iPad の登場と共にあらたに明らかになりつつあり、このシステムオンチップには ARM Cortex-A9 ベースの CPU が GPU とともに収められているとの記事が登場した。
Bright Side of News が報じたところによると、Apple A4 は、そのほとんどが ARM レファレンスデザイン からの知的財産をベースにしているという。 その Apple による新しいカスタムチップは、製造施設を持たないチップデザイナー、P.A. Semi の買収をとおして得たもので、Cortex-A9 MPCore(nVidia TegraQualcomm Snapdragon にあるプロセッサーと同一のもの)、ARM Mali 50-series GPU、そしてメモリーコントローラが、すべてひとつのダイに収められている。
「A とは明らかに Apple のことを表している。iPhone 3GS 内部にある Samsung プロセッサーと A4 との違いは、クロックスピードとコアタイプだ」と記事は述べている。 「A4 は 1GHz で動作するが、iPhone 3GS 上のチップは 0.6GHz で動作する。 もっさりした iPhone と比較すると iPad のほうが活き活きとしたインターフェースを実現している理由のひとつがこれだ。」
Cortex-A9 のレファレンスデザインは、2 ないし 4 つのコア を要求している。 このアーキテクチャーは、600MHz iPhone 3GS がベースにしている ARM Cortex-A8 の後継となっている。
AppleInsider による iPadハンズオンレビュー[和訳] でも指摘されているが、この次世代プロセッサーは、スピーディーな AppleiPhone 3GS でさえもやや遅く見せてしまうほどのものだ。 今年にも発表されると予測されている、新しい iPhone モデルにも、カスタムの Apple 製チップが搭載されてくる可能性もある。

Bright Side of News によると、Apple と P.A. Semi は、ラスベガスで開催された Global Foundries のイベントで ARM の CEO である Warren East と話し合いの場を持ち、ARM と契約を交わしている、としている。 2008 年に AppleInsider が他に先駆けて報じたように、Apple は長年にわたって ARM アーキテクチャーのライセンシーだったApple は 2008 年に 2 億 7800 万ドルで P.A. Semi を買収している
AppleiPad ビデオプレゼンテーションで撮影された写真から、新しい A4 プロセッサーが 2009 年 9 月に製造されたことがわかる。 これまでの噂では、このプロセッサーは内部でデザインされ、Samsung によって製造 されている可能性が高いとされていた。

A4 プロセッサー
Apple は、このチップのエネルギー効率のおかげで、iPad で 10 時間のバッテリー持続時間を実現でき、一ヶ月にもおよぶスタンドバイが可能となったとしている。
iPad は、私たち独自のカスタムシリコンで駆動しています。 私たちには、Apple でカスタムシリコンを製作できるような素晴らしいチームがあります」と Apple CEO の Steve Jobs は水曜日の基調講演で語っていた。 「私たちはこのチップを A4 と呼んでいます。私たちが手がけたなかでももっとも進化した、iPad を駆動するチップです。 このチップには、プロセッサー、グラフィクス、I/O、メモリーコントローラ ... すべてがこのひとつのチップに収められ、驚くほど高速です。」

Cortex A9

Apple A4