2010-02-12 AppleInsider: Bill Gates、キーボードレスな Apple iPad に無感動 原文: Bill Gates unimpressed by keyboard-less Apple iPad By Slash Lane Published: Thursday, February 11, 2010 08:50 AM EST Microsoft の創設者 Bill Gates は、長年にわたるタブレットスタイルのコンピューティングやタッチスクリーンデバイスの提唱者だが、Apple の iPad で目にしたものには感銘を受けなかった、と語った。 Gates は BNET の Brent Schlender との会話で、iPhone は羨ましく思う ものの、iPad には同じような感興を抱かなかったことを認めた。 「知っているように、私はタッチやデジタル読書を熱烈に信奉しているが、それでも、声やペン、本もののキービードが少しだけ入っていた方が、つまり言いかえればネットブックが、そうした分野でのメインストリームになると考えているんだ」と Gates は語ったという。 「だから、腰掛けて、iPhone について口にしたようなこと、『わぉ、Microsoft の目標は低過ぎたな』というようなことにはならないということだ。iPad は良いリーダーだが、それを目にして『あぁ、Microsoft がこれを実現できたらな』とはならない。」 Gates は、Apple の iPad 発表でがっかりしたと語った熱心なテクノロジーファンやカジュアルなユーザーと 声を揃えている[和訳]。 ある調査では、同製品が発表された後、デバイス購入に関心を持っていたユーザーの数が三倍になったのに対し、その大部分は iPad を購入しないだろうと答えていることが明らかになっている。 Gates がサポートしているタブレットスタイルのコンピュータは なにも新しいものではない[和訳]。2001 年に、彼と Microsoft は「Tablet PC」を導入している。これは、数年のうちにあらゆる人のとってのコンピュータの主流になると予言されていたが、 そのフォームファクターと入力手法が受け入れられることはなかった。 2007 年に開催された D カンファレンスで Gates と Apple CEO の Steve Jobs は 揃って登壇して インタビューに応じ、コンピューティングの将来や、タブレットスタイルのデバイスにはどのような可能性があるのかについて、かなりの時間にわたって語り合った。 「タブレットというフォームファクターを信じている」と Gates は 2007 年に語っている。 「ボイスもあるだろうし、 インクもあるだろう。 また何らかのハードウェアキーボードやそのためのいくつかの設定もあるだろう。 そして、そのデバイスはポケットにフィットするくらいのもので、どれだけの機能をそこに組み合わせていくかということが問題となるわけだ。つまり、ナビゲーションコンピュータにもなるし、メディアにもなるし、電話にもなる。 テクノロジーのおかげで、そこにより多くを盛り込める。ただ、人がそれに何を期待したら良いのか分かるように、それをチューンしなければならないだろう。」 Jobs は Gates のようにはタブレットというフォームファクターを擁護しなかったものの、コンピュータはさらにモバイルなものになっていき、コンピュータとして消費者が考えているそのアイデアそのものが劇的に変わる可能性がある、ということは語っていた。 「この汎用デバイスは、我々と共にあり続け、我々に溶け込み、それがタブレットなのかノートブックなのか、あるいは、例えば、家にあるような大きな丸みを帯びたデスクトップなのかではなく、どんなものにでもなる可能性がある」と Jobs は言っていた。 「だから、それはほとんどの人が手にしているもの、少なくとも今の社会にあるものになると思う。 他の社会には、もしかしたらないかもしれない。しかし、この社会には間違いなくある。」 もちろん、Apple によるタブレットの最新の解釈は、Microsoft やライバルらがこれまでに提供してきたオプションとははるかに異なるもので、マルチタッチを備えたマルチメディアの iPad は MacBook よりも iPod touch にはるかに近い[和訳]。 アナリストらは、初年の iPad 売上げは 数百万台と見込んでいる。