AppleInsider: IBM、Lotus for Apple iPad を計画、電子リーダーの眼疲労について
原文: IBM plans Lotus for Apple iPad, e-reader eye strain explored
IBM が計画する Lotus for iPad
IBM Lotus Notes Traveler Companion が先月 iPhone と iPod touch 向けにリリースされた。 そして今週サンフランシスコで開催された Macworld 2010 エキスポで同社は、企業内のソーシャルネットワーキングのための Lotus Connections とドキュメント共有のための Lotus Quickr が iPhone に登場するとも発表した。
ある IBM が Forbes に語ったところでは、同社はエンタープライズにおける小規模ながらも成長著しい iPhone ユーザーへとリーチを伸ばしたいとしつつ、来る iPad のために App Store ソフトウェアを構築していけるような スターティングポイント として新しいアプリケーションを利用することも考えているという。
「私たちのカスタマーは、iPad に注目していて、とてもワクワクしています」と IBM の Lotus ソフトウェアのマネージャである Alstair Rennie は語っている。 「誰もどのような利用パターンがあるのかは理解していませんが、きるだけ早期に、私たちはのポートフォリオの多くを送り出したいと考えています。」
IBM からのアプリケーションは、iPad で利用することを前提にしたデザインで、同ハードウェアがデビューする 3 月末[和訳] ころにリリースする計画だ。 Rennie は、IBM は iPad が、パーソナル兼ビジネス目的の両方で利用しようと考えている幹部らの間で人気になるのではと考えているという。
「彼らの生活は、仕事と家庭がはっきりと分かれている訳ではありません」と彼は言ったという。 「iPad によって人々は、ホームデバイスとしてのものを手にするでしょうが、それと同時にビジネスソフトウェアの完全版にもアクセスしようともするでしょう。」
複数の消息筋はまた AppleInsider にたいし、アプリケーション内から直接ネットワーク印刷できるようにしたり、ローカルなファイルサーバーから共有ファイルにアクセスできるようにしたりと、Apple は iPad に追加機能を提供することで ビジネスユーザーもターゲット[和訳] する意向だと語っている。
iPad での眼疲労について
従来からの考えでは、Amazon Kindle のような e-ink リーダーとその白黒ディスプレイは目に優しいとされていたが、The New York Times の新しい記事では、Apple の iPad のような LCD パネルも 決して悪くもないし、良くもない という。
ノールカロライナ大学チャペルヒル校で眼科学科の学科長を務める Travis Meredith 博士によると、こうしたスクリーンは人の目に悪いわけではないが、十分な瞬きをしないことによる身体疲労を引き起こす可能性があるという。 紙の場合であれば、コンピュータースクリーンよりも「身体的な洗練(physical sophistication)」を提供できるものの、安い新聞紙やソフトカバーの本といった特定タイプの紙は、実際のところより劣った読書体験になると言われている。
同記事ではまた、現行の LCD モニターはすねん前に比べて、はるかに優れた視角度と明瞭さを実現しているとも指摘している。 こうしたことも、人々の目にとってより優しいものになっている。
同記事が指摘している iPad にとっての最大の問題は、その光沢のあるガラススクリーンかもしれないという。これは実際に、明るく照らされた状況では問題であることが分かっている。 Apple は自社の MacBook Pro ラインでも同じ問題に突き当たり、その際同社は、直射日光のある場所で見づらくなる光沢画面を覆っている。 昨年 8 月 Apple は 15 インチの MacBook Pro で マットスクリーン を 50 ドルで提供しはじめた。
iPad には 9.7 インチの LED バックライトスクリーンが採用され IPS テクノロジー が使われている。 このテクノロジーは、1996 年に Hitachi によって開発されたもので、従来型 LCD での視角度を改善する。
このデバイスは、新しい iBooks アプリケーション とそれに同梱された iBookstore で世界の大手出版社からのベストセラータイトルを揃えており、Apple による電子ブック市場への参入を示すものだ。