AppleInsider: Google、Apple との「長く血なまぐさい闘い」になりそうな件で HTC を支援

原文: Google backs HTC in what could be 'long and bloody battle' with Apple

By Neil Hughes
Published: Wednesday, March 3, 2010 08:15 AM EST
Apple による携帯電話メーカー HTC に対する特許訴訟は、あるアナリストの予測によると、二社間の大々的な衝突になりそうで、Apple は自社の iPhone 関連の発明を守り抜くにあたって 50-50 以上のオッズで勝利が見込めるという。
アナリストである Charlie Wolf は Needham & Company の投資家に宛てた水曜日朝の報告書で、Apple は対 HTC 訴訟で勝訴できる見込みはあると考えている、としている。 勝訴すれば、特許侵害側がデバイスのユーザーインタフェースを変更せざるを得なくなるか、合衆国内で自社の携帯電話を販売できなくなることになる可能性がある。
Apple は、ユニークで衝撃的なスマートフォンをデザインするにあたって多大で想像性あふれた投資を行ってきた」と Wolf。 「われわれの見方では、同社は iPhone のユニークな機能を守るあらゆる権利がある。」
Apple が合衆国 国際貿易委員会と デラウェア地方裁判所苦情を申し立てた[和訳] のは火曜日のことで、ライバルの携帯電話メーカーである HTC が iPhone のユーザーインタフェースに関連する 20 件の特許を侵害していると訴えている。 Apple はまた具体的に いくつかの携帯電話[和訳] を名指ししており、それには Google Android オペレーティングシステムで動くものも、違反しているとして含まれている。
このニュースを受けて GoogleTechCrunch取材にたいし この問題に介入する意向を示した: 「われわれはこの訴訟の当事者ではない」とスポークスパーソン。 「しかし、われわれは自らの Android オペレーティングシステムと、それを開発するにあたって貢献してくれたパートナーの背後にいる。」
Wolf は、AppleAndroid に対して持っている主な問題は、もともと iPhone で開拓したマルチタッチ機能のアプリケーション内にある、としている。 HTC と Google は共同で Nexus One 携帯電話[和訳] を開発したが、同携帯は 1 月のリリース後ソフトウェアアップデートを施されてマルチタッチ機能を備えるようになった。 一年前 HTC は iPhone に似た仮想キーボード を備えた Android 携帯も投入している。
Apple の訴えは具体的に、対象となる特許侵害は「オペレーティングシステムを実装するにあたって用いられているソフトウェアのさまざまな側面を含めた、ソフトウェアアーキテクチャフレームワーク、そして実装」に付随すると述べている。 Apple は ITC にたいし、合衆国におけるすべての HTC 製ハンドセットの販売停止と、同社のスマートフォンを配布、販売、ライセンスあるいは広告することを恒久的に禁止する命令を出すように求めている。
Wolf は、Apple はライバルである HTC との「長く血なまぐさい闘いにおける一斉射撃の口火を切った」 と述べている。 彼は、Apple の HTC と Google の両社に対する攻撃的なアプローチを同社にとっては肯定的に受け止めている。 Needham & Company は、目標株価は 235 ドルとして AAPL 株の買い推奨を維持している。
また Kaufman Bros. のアナリストである Shaw Wu も水曜日これに加わり、 この訴訟は何年もかかる可能性があるものの、Apple の「ひじょうに大きな軍資金」によって、競合他社が機能を外すか Apple にロイヤルティを支払うことになるかもしれない、としている。
「AAPL はこれまでも自社の知的財産を積極的に守っていくとしてきたことから、今回の訴訟については驚いていないものの、このタイミングはやや奇妙だと感じている」と Wu。 「われわれが業界消息筋から聞いたところでは、HTC と(Google)が基本的なマルチタッチ機能を最近投入したことが今回の引き金になっていると考えている。 同訴訟では GOOG は名指しされていないものの、(Nokia)、(Motorola)、Samsung、LG といった他社だけでなく、同社も間接的に狙われていると考えている。」