AppleInsider: Apple の HTC に対する訴訟の内側： 名前の挙がった Nexus One、myTouch

原文： Inside Apple's lawsuit against HTC: Nexus One, myTouch cited

By Neil Hughes
Published: Tuesday, March 2, 2010 01:30 PM EST
Apple は、多数の特許取得済みの iPhone のハードウェアおよびソフトウェア機能を侵害したとして携帯電話機メーカーである HTC に対して訴訟を起こし、Google Android オペレーティングシステム内の機能および Windows Mobile ハンドセットでのハードウェアデコーダの使用に落ち度があるとしている。
Apple が火曜日に合衆国国際貿易委員会に提出した訴状には、 HTC 社製の携帯電話の多くが含まれている。 問題となっている携帯電話として Windows Mobile と Google Android ハンドセットの両方が含まれている。 その機種は次のとおりだ：

同訴訟では、Android 携帯と非 Android 携帯を具体的に区別することまでしており、Google のモバイルオペレーティングシステムが特許侵害にかかわっていることを伺わせている。 Android ベースの携帯電話は訴状のなかで「Accused HTC Android Products（告発対象の HTC Android 製品）」としてラベルされており、Windows Mobile は「Accused HTC DSP products（告発対象の HTC DSP 製品）」とのラベルで、これらデバイスにあるデジタル信号処理用のハードウェアデコーダに言及している。
今年はじめ HTC は Google とパートナーを組んで Nexus One スマートフォンを製造した。これは後にソフトウェアアップデートをつうじて、 iPhone で長年にわたって可能だったものに似たマルチタッチ機能が搭載された。 一年前 HTC は Magic や myTouch 3G として知られる iPhone のものに似た仮想キーボード を搭載した Android ハンドセットを導入してもいる。 Nexus One および myTouch 3G ともに、Apple による申し立てのなかで名前が挙がっている。 HTC は Windows Mobile 携帯電話において 最大手を占めてもいる。
また証拠として提出されたもののなかには、iPhone 3GS や Mac OS X 10.6 Snow Leopard や Apple の iTunes ソフトウェアを実行する MacBook Pro がある。
「技術的に革新的で商業的に成功を収めた製品を発表してきたという Apple の歴史は、その研究・開発にかける進行形の取り組みからうまれたものだ」と訴状にはある。 「Apple の歴史全般にわたって、同社はさまざまな分野に研究・開発に多大な投資を行ってきており、コンピュータハードウェア・ソフトウェア、グラフィカルおよびタッチベースのユーザーインタフェース、デジタルメディアプレーヤー、そしてパーソナルコミュニケーションといった分野が含まれている。」
訴状では、「オペレーティングシステムを実装するにあたって用いられているソフトウェアのさまざまな側面を含めた、ソフトウェアアーキテクチャ、フレームワーク、そして実装」に関連する特許がかかわっているとしている。
Apple は ITC にたいし、合衆国におけるすべての HTC 製ハンドセットの販売停止と、同社のスマートフォンを配布、販売、ライセンスあるいは広告することを恒久的に禁止する命令を出すように求めている。
HTC のスポークスパーソンは Engadget の問いにたいし、同社は火曜日の法的な異議申立てに 驚いている としている。
「われわれの元には訴状が届いていないので、その申し立てについてコメントする立場にはない」と同社は声明のなかで述べている。 「われわれは特許権を尊重し価値あるものと考えているが、われわれ独自の革新を守ってもいく。 われわれは 13 年間にわたって独自のテクノロジーを革新し特許取得を行ってきた。」
Apple は火曜日、ITC への提訴に加えて、訴訟分野に付随しておよそ 700 ページにおよぶ書類をデラウェアの 地裁に提出している。
より詳しくは、Apple、20 件の iPhone 特許を侵害したとして HTC を提訴［和訳］ を参照のこと。