AppleInsider: Creative が動画対応 iPod の模造品を投入

Creative introduces iPod video knockoff
By AppleInsider Staff
Published: Thursday, December 8, 2005 11:00 AM EST

Creative は木曜日、 Zen Vision:M なるデジタル音楽・ビデオプレーヤーを発表した -- Apple の第五世代動画対応 iPod に少しばかりひねりを加え、バッテリー駆動時間を長くしただけで、外見が驚くほどよく似た模造品である。

Creative によると、30GB のビデオプレーヤー、写真ビューア、および MP3 プレーヤーは 「高解像度で 262,144 色という、驚きの 2.5 インチ液晶スクリーン」 を備え、「豊かで衝撃的なデジタルビデオや写真やフルカラーメニュー、アルバムアートを表示」 するとのこと。

シンガポールを拠点とするこのデジタルオーディオ会社は、330 ドルのプレーヤーでは最大 15,000 曲を保存でき、Yahoo! Music UnlimitedNapster To Go、Rhapsody To Go といった音楽購読サービスに対応している、と発表している。

Creative は、Zen Vision:M に搭載されている再充電可能なバッテリーは、音楽再生で最大 14 時間、ビデオ再生で最大 4 時間駆動するとしている。対応するビデオ形式は、MPEG-2、MPEG-4Xvid、WMV、そして MJPEG とのこと。

同プレーヤーはまた、TiVo ビデオレコーダーに録画されたテレビ番組を無料で楽しむことができる TiVoToGo や PC から転送されたデジタルホームムービー、RocketBoom などが配信するビデオブログもサポートしている。

「Zen Vision:M を目にした人は、信じられないほど格好が良いと言ってくれる」 Creative の会長兼 CEO Sim Wong Hoo は語る。「我々は、動画再生に対応した 30GB iPod がサポートする四倍の色を表示できる 262,144 色対応のスクリーンを搭載し、ビデオ再生では 2 倍の駆動時間を誇るバッテリーを備えた Zen Vision:M を設計した。」

Hoo は続けてライバルの Apple にあてこするように、「我々はさらに、さまざまな形式のビデオに対応し、音楽サービスを購読したり、多数のサイトから音楽をダウンロードできるという自由もユーザに提供している。」

Zen Vision:M が備えるその他の機能としては、FM ラジオ、32 種類のプリセットオプション、Vertical Touch Pad そして Tactile Button、パスワードによるコンテンツ保護、内蔵マイクロフォン、変更可能なインターフェーステーマ、スケジューラを備え、オプションのコンポジットビデオ出力コネクタを使用すれば、あらゆる画面サイズに対応したフルカラー画像出力ができる。

Creative によると、Zen Vision:M は今月中に集荷される予定で、AC アダプタ、USB 2.0 ケーブル、高品質なイヤーフォン、そして保護ポーチが付属するという。オプションアクセサリとして、ドックステーションおよび AV 出力ケーブルが用意されている。

Creative は、Apple の最新 iPod を複写するだけでは満足せず、デジタルオーディオ分野で Apple との闘争をとことんまで突き詰める気のようだ。Zen Vision:M 発表の際に Hoo は BBC に対し、デジタルプレーヤーで音楽を検索するために使用するシステムについて Creative が所有する 合衆国特許の適用 を 「積極的に」 模索する予定である、と語ったようだ。

同報道に続いて、Creative は 「プレーヤー上で複数のスクリーンを経由する階層システムを使って音楽トラックの整理・閲覧する方法」 に関して同社が合衆国内で特許を取得したと語ったことから、同社が Apple に対して特許使用料を請求するのではないかという憶測が広がっている。

Creative はここ数ヶ月にわたって、AppleSamsung Electronics と戦略的なフラッシュメモリパートナーシップを締結したために、デジタル音楽プレーヤーの品不足を引き起こしている といった非難もしてきた。

「大容量フラッシュメモリの業界需要は供給を上回っており、これが年末商戦期における 1GB フラッシュ MP3 プレーヤーの品揃えに影響している。 [...] 業界アナリストの憶測では、このフラッシュメモリの不足は主に、Apple が年末商戦に向けて主要な供給源と交わした特別な取引によるものだとされている」 と Creative Labs 社長 Craig McHugh は 10月に語っている。

Creative は第 4 四半期に、アナリストの予測よりも大きな損失を出しており、原因として Apple との競争とフラッシュメモリの価格圧縮が挙げられている。*1

*1:訳に自信なし。原文は、Creative last quarter posted a bigger loss than analysts had expected, partially due to competition from Apple and its flash-memory price squeeze.