AppleInsider: Microsoft が Apple と共に Virtual PC の新バージョンを開発中

Microsoft working with Apple on future of Virtual PC
By Katie Marsal
Published: Saturday, January 14, 2006 08:00 PM EST

Microsoft は、同社の Mac 用 Office への取り組み更新を表明したわずか数日後、AppleIntel アーキテクチャに対応した Virtual PC の新バージョンの開発を Apple と共に進めている、と明らかにした。

MacNN によると、MicrosoftWindows のエミュレーションアプリケーションを Intel ベースの Mac に対応させるため その土台から再設計が必要 だと語っているとのこと。というのも、同アプリケーションは AppleRosetta エミュレーション環境と互換性がないためだ。

Microsoft は、Intel Mac に対応した Virtual PC の出来を確認するため、出荷の第一陣を待っている状態だとのこと。同社はまた、届いたマシンで Intel Mac 用の Office や Messenger の出来を確認し、製品リリース日を決定する予定でもあるようだ。

Virtual PC 7 は今後も MacPowerPC ユーザにとって最高のエミュレーションソフトウェアであり続けます。しかし、OS に大きく依存するような Virtual PC といったアプリケーションは、Rosetta 環境下では動作しません」 と Macintosh ビジネスユニット (Macintosh Business Unit:Mac BU) の統括マネージャである Roz Ho は語っている。

「こうした種類の製品には、専属チームが必要で、新しいアーキテクチャに対応するように完全に再開発するため、非常に多くの開発作業が必要です。ただ、Mac 上で Windows 用アプリケーションを使えるようにするのは、私たちのお客様にとって大切なことであることは理解していますので、Apple と共にこの技術を Intel ベースの Mac に最も良い形で移植できるように努めています。新しいマシンが届けばより良いアイデアも出るでしょうし、製品の移植にあたって必要な事項を正確に判断できます。」

Microsoft はまた、ユニバーサルバイナリへの移行作業によって、Mac Office や Mac Messenger の次期リリースに影響が出るとも語った。同社は 3月に Entourage と Messenger のアップデート をリリースする予定でいるが、これらはユニバーサルバイナリではない。

「私たちは通常、2-3 年間隔で新バージョンを投入しています。というのも、お客様の多くは、このインターバルで新しいプロダクティビティソフトウェアを購入するからです。ユニバーサルバイナリへの移行は当然ながら私たちのスケジュールに影響しますが、Office for Mac と Messenger for Mac を最高の品質で送り出すべく作業にあたっています。Intel ベースの Mac で現行製品とその新版を完全に検証できる環境が整えば、移行にあたってどの程度の時間が必要か判断できます」 とも Ho は語った。

Mac BU は、XML 形式や改良されたレイアウトエンジンおよびグラフィックを採用してファイル形式の互換性 -- 同製品ユーザの一番の関心事 -- に集中する予定だ、と Ho は語っている。さらに、Mac BU は Apple と共に作業を進め、ユーザに資する新しいテクノロジを突き止めたいとも Ho は語っている。

Microsoft は今週初め、Mac に対して 今後 5 年間にわたって和訳】 Office の新製品を提供するとアナウンスすると共に、Mac 用の Windows Media Player開発を凍結した和訳】 ともアナウンスしている。