AppleInsider: Aperture 1.1 ではスピードと RSW 処理が改善見込み

Aperture 1.1 to offer speed and RAW improvements
By Katie Marsal
Published: Monday, February 27, 2006 11:00 AM EST

Apple は、今週フロリダ州オーランドで開催される Photography Marketing Association (PMA) で、全体のスピード向上および RAW 画像処理の改善が施した、同社のプロフェッショナル向け写真撮影後ワークフローアプリケーションをは発表するようだ。

Aperture 1.1 は 3 月に発表が見込まれており、Intel Mac をネイティブにサポートするとともに、ユーザからリクエストの多かった機能も実装されている、と Apple の代表者は pdnonline に対して語っている。

同記事によると、アップデート版には、基本的な RAW 処理に新しいアルゴリズムを採用するとともに、次の新しいツールが追加されている。例えば、画像のコントラストカーブを調整できる Boost、他のシャープ機能とは独立し、RAW 処理のみに効果を施せる Sharpening、RAW 画像によく見られる色収差を和らげる Chromatic Blur、そして、センサー雑音の除去に役立つ Auto Noise Compression がある。

この最後に紹介した機能は、もっとも素晴らしい機能と言われている。画像撮影に利用されたカメラのプロファイルだけでなく、カメラの設定も検出できるからだ。そのため、ISO 1600 で 2 秒間撮影された画像では、より短い露光時間やより低い ISO 撮影よりも、より効果的なノイズ削除が可能となる、と pdnonline は伝えている。

Aperture 1.0 で調整された画像は、1.1 での処理へとアップデートできるほか、そのまま変更せずにおくこともできる。過去に処理した画像を移行するためのツールは、選択されたあらゆる画像に適用でき、すべての画像、調節された画像のみ、調節されていない画像のみ、といった選択肢を選ぶことができる、と記事にはある。

同アップデートは、RGB 表示やレイヤー付きの PSD ファイルの処理、画像の書き出しで DPI コントロールも可能で、写真家らは、あらゆる画像サイズや解像度に対して書き出し用のプリセットを作成できる。pdnonline によれば、Aperture に取り込まれた画像は、Aperture 側で変更されていない限りレイヤー情報とともに PSD への再書き出しができるという。

Apple はさらに、CanonNikon 製カメラのために新しいテザーワークフローソリューション*1 を実装しようとしているとも言われている。これは、まだ完全には実装されていないものの、滑らかに動作するようだ。

Apple のスタッフは、デモのなかで Quad G5 に 1Ds Mark II をつなぎ、Canon のプロソフトウェアを開いて、アプレットを実行して Aperture にテザーファイルセットをどのフォルダに受け取るかを指定していた」 と pdnonline は伝えている。「その設定後、カメラで撮影された画像は自動的にプログラムへと読み込まれるようになっていた」 追加および改良されたテザーサポートは、Aperture の将来版で計画されているようだ。

機能アップデートを横において、Aperture 1.1 はまた、要望の多かったスピードアップが施されており、PowerPC システムでは多くの操作が 2 - 3 倍の速度で処理されるとともに、Intel Mac ではさらに 2 倍の速度で処理されるようだ、とも記事では伝えられている。

Aperture 1.1 は来月にも、Aperture 1.0 のユーザを対象に無料アップデートとして Software Update 機構を経由して提供される予定だ。

*1:a new tethered workflow solution