AppleInsider: Apple によるリスナー保護への 「第一歩」 に議員から賞賛の声

Congressman applauds Apple's "first step" in protecting listeners
By Prince McLean
Published: Wednesday, March 29, 2006 03:00 PM EST

きわめてシンプルな動向さえも大きな賞賛を得ることを証明するかのように、米国下院エネルギーおよび商業対策委員の民主党下院議員 Edward J. Markey が、ユーザが簡単にボリューム上限を設定できるようにする iPod のソフトウェアを今日リリースしたとの声明に対して賞賛を送った。

聴覚障害を引き起こしかねないツールから消費者を保護するための一歩を踏み出した Apple に対して賞賛の声を送りたい」 と Markey 議員は AppleInsider に宛てた声明文の中で述べている。「選択肢および価値といった面で携帯音楽プレーヤー業界でこの数年に起こった目覚しい進展によって、消費者が恩恵を享受できるようになったことは疑いの余地はない。しかし、消費者を恒久的に遠ざけてしまいかねない聴覚障害は絶対に避けなければならない。」

「その他の携帯音楽プレーヤーメーカーも Apple に追従し、消費者がボリュームレベルを安全な領域までに制限できるようにしてほしい、というのが私の願いだ」 と Markey は続けている。「同時に、こうした機器を使った聴覚障害の可能性については、音量と使用時間の両面から、より綿密な調査が必要だ。」

少なくとも、機器の使用にあたってはリスクがあること、傷害の可能性を軽減するには何ができるのかを、消費者に知らせなければならない、とも彼は語っている。「消費者にこうした情報が与えられれば、Apple の新技術をより効果的に利用して、自身を保護できる」 とも議員は続けている。

Markey 議員は議会において、聴覚障害を引き起こしかねない携帯音楽機器からのノイズを軽減する運動に取り組んでおり、1 月には 国立聴覚・伝達障害研究所 (National Institute on Deafness and Other Communication Disorders:NICDOC) に対して、人気の音楽プレーヤーが及ぼす影響について科学的な見地からレビューを要請する書簡も送っていた。

NIDOCD はこれを受けて、同問題は懸念される分野だとしつつ、公開されている研究の対象が限られているため、潜在的な傷害から消費者を完全に保護するよう勧告できるだけの確固たる提言はできないとも応じている。

Apple は現在、同社の Web サイトにボリューム制限が可能な iPod アップデート を掲載している。同アップデートはこれまで、Mac OS X Software Update 機構からのみダウンロード可能だった。