AppleInsider: 再設計された iPod nano が今秋にも登場

Redesigned iPod nano due this fall
By Prince McLean and Kasper Jade
Published: Monday, April 24, 2006 09:00 PM EST

Apple Computer は、再設計された iPod nano に向けた製造計画の策定およびコンポーネント供給元との調整に入った。同モデルは今秋にも発表される見通しであることを、AppleInsider は突き止めた。

Apple の音楽分野での将来性を予測する上で確固とした実績を持つ消息筋によると、Apple は昨年同様、9 月に新型プレーヤーを投入してくるという。同機器の外見デザインに関する情報はまだ伝わってきていないものの、Apple による初期のエンジニアリング計画では 「大幅な内部機構の再設計」 が行われるようだ、とこれらの消息筋は伝えている。

フラッシュメモリベースの新型 iPod nano が、年末商戦を前に登場するという予測は目新しい点は全くない。特に先週この話題については PortalPlayer に関するニュースしか 報じられていない 和訳*1

現在 iPod nano にチップ搭載システム (SoC) を供給しているサプライヤーは、同社の株主に宛てて、今年後半に予定されているフラッシュベースの新型 iPod へのサプライヤーには選ばれなかったとの声明を出している。

このニュースは、Apple はより友好的なサプライヤーを求めているのかいないのかといった、業界全体を巻き込んだ議論 (あるいはジレンマ) に改めて火をつけることになった。皮肉に聞こえるかもしれないが、常に自社の知的財産を強固にコントロールしたいと望む Apple は、ここで再び Inel Corp. と手を組むことになるかもしれない。

Intel の 「Apple Group」 を率いる Deborah Conrad は最近、Intel チップが近々 iPod に収まるかもしれないとしつつ、Macintosh システム以外でも両社が 製品の共同開発 和訳 を行う可能性さえ示唆している。

それでも、AppleIntel チップの評価をやめることはしなかった。ウォール街のアナリスト Shaw Wu は昨年 8 月、 BroadcomSharp の SoC と共に IntelXScale 組み込みプロセッサを、iPod のような次期モバイルデバイスに使用する可能性を Apple が模索していると指摘していた。

しかし、次期 iPod nanoIntel チップが搭載されるかを判断するにあたって、WR Hambrecht のアナリストらは、Synaptics が供給するコンポーネントが最有力候補のようだとしている。Daniel Amir がクライアントに宛てて今週発送した調査報告書では、流通経路での調査から Synaptics が Cypress Semiconductor をかわして新型 nano のクリックホイールコンポーネントを供給するようだとしている。この新型 nano は 「今秋にもリリースされる可能性が高い」 とされている。

Amir は報告書のなかで、この契約によって Synaptics の今年後半の売上高は最高 1000 万ドルも上乗せされる可能性があるという。これは、Apple が nano で過去最大の製造台数を計画していることも示唆している。この報告書が発表されると、Synaptics 株は 1.14 ドル、およそ 4.7% 上昇した。

Apple は昨年、自社の方針を優先して nano のクリックホイールサプライヤーから Synaptics を外したことで、コンポーネント供給の脅威 和訳 と戦わなければならなかった。この決定は、2005 年の年末商戦での iPod の大幅な供給不足となって、販売店および顧客の双方に大きな影響を与えた。

12 月半ばになって Synaptics と復縁したことで 和訳Apple は 1 月になってようやく iPod nano の供給在庫に追いつくことができた。Apple は今年こそは、 こうした失態を犯さないように万全を期している、と消息筋は語っている。

*1:Of course the notion of a new flash memory-based iPod nano making its debut in time for the holiday season is nothing new, especially with PortalPlayer all but blowing the whistle on the topic last week.